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Column · Juzu
全国 出張買取

数珠(じゅず)とは。祈りの心を一連に込めた、
日本の暮らしに息づく法具の美。

108の珠に煩悩の数を映し、掌の中で祈りを繰る「数珠」。正倉院に聖武天皇ゆかりと伝わる古代の数珠から、京都に受け継がれる京念珠、山梨・甲州の水晶貴石細工まで、その千余年の歴史と見どころ、そして売却をお考えの方へ向けた価値の見極め方を、古美術商の視点で詳しくご案内いたします。

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What is Juzu

そもそも、数珠とは何でしょうか。

Definition

数珠(じゅず/念珠・ねんじゅ)とは、多くの珠を紐に通して輪にした仏具(法具)で、合掌の折に手にかけ、念仏や真言を唱えた回数を数える、あるいは祈りの心を掌に込めるために用いられます。珠の数は108個を基本とし、これは人間が持つとされる108の煩悩の数を表すといわれます。起源は古代インドのバラモン教・ヒンドゥー教の礼拝具にあり、仏教に取り入れられて中国を経て日本へ伝来しました。奈良・正倉院には、聖武天皇ゆかりと伝わる数珠が今も遺されています。

数珠の早わかり
読み方
じゅず・ねんじゅ(漢字:数珠・念珠・珠数)
別名
念珠(ねんじゅ)・珠数(じゅず)——いずれも同じ法具を指す呼び名
珠の数
108個が正式。半分の54個、3分の1の36個、4分の1の27個、6分の1の18個などの略式も普及
素材
沈香・伽羅・白檀・黒檀・紫檀などの香木、水晶・瑪瑙・翡翠・珊瑚・真珠などの貴石、菩提樹の実
形式の別
本式数珠(宗派ごとに規定された正式な形)と略式数珠(片手数珠/宗派を問わず使える簡易な形)
源流
古代インドの礼拝具が仏教に取り入れられ、中国を経て日本へ。奈良時代の正倉院にすでに名品が現存
盛期
鎌倉期に浄土宗・浄土真宗・日蓮宗などが念仏・題目を庶民へ説き、数珠が広く普及。江戸期に産地・職人の技が確立
主な産地
京都(京念珠/全国生産の大半を占める)・甲州(山梨県甲府市/水晶貴石細工)・奈良(房・組紐の技)ほか
宗派
天台宗・真言宗・浄土宗・浄土真宗・日蓮宗・臨済宗・曹洞宗などで、珠数・房の形がそれぞれ異なる

本ページは、数珠について深く知りたい方に向けた解説コラムであると同時に、数珠・念珠の売却をお考えの方へのご案内です。
「実家の仏壇や箪笥から数珠が出てきた」「宗派も価値もわからない」「房が傷んでいる・紐が切れている」——そうしたお品も、まずは現状のまま、古美術もりたへお気軽にご相談ください。全国どこへでも、無料で出張・査定にお伺いいたします。

Chapter 01

数珠とは — 定義と別名

数珠は、珠と呼ばれる小さな玉を紐で連ねて輪にした仏具です。合掌のときに手にかけたり、指で一つずつ繰りながら念仏や真言を唱えたりするために用いられます。「数珠」と書いて「じゅず」、あるいは「念珠(ねんじゅ)」「珠数(じゅず)」とも呼ばれ、宗派や地域によって呼び方は異なりますが、指すものは同じ法具です。もともとは文字どおり、唱えた念仏の回数を数えるための道具でした。

現在では回数を数える実用の場面は少なくなりましたが、仏前で手を合わせるときの必需品としての意味は今も変わりません。数珠を繰るしぐさそのものに、心を静め、煩悩を鎮める作法としての意味が込められており、単なる装身具とは一線を画す、祈りの姿勢と結びついた法具です。数珠は貸し借りせず、一人ひとりが自分の数珠を持つものとされ、個人の分身のように大切に扱われてきました。

数珠(じゅず)
最も一般的な呼称。日常でも広く使われます。
念珠(ねんじゅ)
仏教用語としてより正式な場面で使われることが多い呼び名。天台宗・真言宗などの文脈でよく見られます。
珠数(じゅず)
「数珠」と同じ読みで、歴史的に使われてきた別の漢字表記。京都の職人団体の名称にも用いられます。
本式数珠
宗派ごとに定められた正式な形の数珠。
略式数珠(片手数珠)
宗派を問わず使える簡易な形の数珠。
Chapter 02

数珠の歴史 — インドから正倉院、そして現代へ

数珠の起源は、古代インドのバラモン教・ヒンドゥー教にさかのぼるとされています。祈りの回数を数える礼拝具として用いられていた道具が、やがて仏教に取り入れられました。仏典の一つ「木槵子経(もくげんじきょう)」には、釈迦が国王に対し、108個のむくろじの実を糸に通して常に身につけ、念仏を唱えれば煩悩を断ち切ることができると説いたという故事が伝えられています。この故事が、数珠を108珠とする由来として広く知られています。

  • 数珠の伝来:日本への仏教公伝(538年ごろ、一説には552年)とともに、数珠も中国・朝鮮半島を経て伝わったと考えられています。
  • 正倉院の数珠:奈良・正倉院には、聖武天皇が愛用したと伝わる数珠が現存します。法隆寺の資財帳(747年)にも数珠に関する記述が残るとされ、記録の上でも古い歴史をうかがわせます。当時の数珠は琥珀・水晶・紫水晶・真珠などを用いた、貴族や僧侶のための貴重な法具でした。
  • 宗派ごとの数珠の整い:天台宗・真言宗が開かれ、それぞれの教えとともに数珠の形が整えられていきます。空海(弘法大師)が唐から持ち帰った念珠が、真言宗の数珠の基になったと伝わり、この形は宗派を問わず広く使われることから「八宗用」とも呼ばれています。
  • 庶民への広まり:親鸞の浄土真宗、日蓮の日蓮宗をはじめとする新しい宗派が興り、念仏や題目を唱える教えが庶民に広く説かれるようになります。これにより数珠は、僧侶や貴族だけのものから、一般の人々が手にする身近な法具へと裾野を広げていきました。
  • 産地と職人の確立:寺請制度のもとで庶民の暮らしに仏事が根づき、数珠づくりを専門とする職人・同業の組合が京都をはじめ各地に形成されます。素材や意匠の幅も広がり、水晶や翡翠を用いた数珠の注文記録も各地に残されています。
  • 産地ブランドの形成:京都の「京念珠」、山梨・甲州の「水晶貴石細工」など、産地ごとの技と信用が確立していきます。冠婚葬祭の必需品として、今も日常に根づいた法具であり続けています。
  • 伝統と新しい親しみ方:法要・葬儀での本来の用途に加え、天然石を用いたブレスレット感覚の数珠も広く親しまれるようになりました。一方で、旧家に伝わる古い時代の数珠、著名な作り手による数珠には、古美術としての価値が見出されます。
来歴(伝来)は評価の手がかりになります

旧家・寺院・著名な方に伝わった数珠は、その来歴そのものが大切な見どころです。仕覆(数珠袋)・共箱・購入時の証書・家の記録などが残っていれば、ぜひ一緒にお見せください。お品の位置づけを正しくお伝えするための、大切な手がかりとなります。

Chapter 03

素材となる珠 — 香木・貴石・菩提樹の実

数珠の珠を彩る素材は、大きく「香木・銘木」「貴石・鉱物」「植物の実」の三つに分けられます。それぞれ手にしたときの重み、香り、光沢が異なり、格や用途、慶弔の別によって選び分けられてきました。

香木・銘木の珠

沈香(じんこう)
東南アジア産の香木が樹脂化した部分。焚くと芳香を放つことで知られ、数珠の珠としても古くから珍重されてきました。
伽羅(きゃら)
沈香の中でもとりわけ質の高いものを指す、最上級の香木。深い色合いと格の高さから、数珠の素材としても特別に扱われます。
白檀(びゃくだん)
芳香をもつ木で、古来より仏具・香料として広く用いられてきました。数珠の素材としても定番の一つです。
黒檀(こくたん)・紫檀(したん)
堅く緻密な質感の銘木。艶やかな照りが持ち味で、落ち着いた色合いの数珠に用いられます。

貴石・鉱物の珠

水晶(すいしょう)
透明で清らかな輝きを持つ鉱物。山梨・甲州の「水晶貴石細工」が名高い産地として知られます。
紫水晶(アメジスト)
紫色を帯びた水晶の一種。澄んだ紫の輝きが特徴で、親玉や四天玉に差し色として用いられることも多い珠です。
瑪瑙(めのう)・翡翠(ひすい)・珊瑚(さんご)・真珠
それぞれ独自の色と艶をもつ貴石・宝石。格や慶弔の別によって使い分けられることもあります。

植物の実

菩提樹の実(ぼだいじゅのみ)
釈迦が悟りを開いたと伝わる菩提樹にちなむ実。素朴な質感で、古くから数珠の材として親しまれてきました。
むくろじの実
数珠の起源譚に登場する実。硬く光沢のある実で、古い時代の数珠の素材として伝わります。

素材の選び方には、単なる好みだけでなく、慶事・弔事の使い分けや、宗派・地域の慣習が反映されていることも少なくありません。同じように見える数珠でも、用いられた珠の素材・産地・時代によって、古美術としての評価は大きく変わってきます。

Chapter 04

数珠の構造 — 各部の名称と意味

数珠は一見すると単純な珠の輪に見えますが、実は各部にそれぞれ名称と、仏教の教えに基づく意味が込められています。査定の折にも、この構造を踏まえて拝見いたします。

親玉(おやだま)
房の付け根にある、ひときわ大きな珠。釈迦如来・阿弥陀如来を表すとされ、本式数珠では2個用いられることが多い部位です。
主玉(おもだま)
輪を構成する基本の珠。正式には108個とされます。
四天玉(してんだま)
主玉と主玉の間に配された小玉。四天王・四菩薩を表すとされ、略式数珠では2個(二天玉)となることが多い部位です。
弟子玉(でしだま)
房の根元につく小玉。十大弟子などを表すとされ、日蓮宗では40個、その他の宗派では20個が一般的とされます。
露玉(つゆだま)・房(ふさ)
数珠の先端を飾る珠と組紐の房。宗派や地域によって房の結び方・色にそれぞれ決まりがあります。

これらの珠を貫く紐(中通しの糸)を撚り、房を組み上げる仕事も、実は熟練を要する職人技です。京都をはじめとする産地では、玉を通す工程と、房を仕立てる工程がそれぞれ専門の職人によって担われ、分業のなかで一連の数珠が仕上がっていきます。

Chapter 05

本式数珠と略式数珠

数珠は大きく分けて「本式数珠」と「略式数珠」の二つの形式に分けられます。

本式数珠

各宗派で定められた正式な形の数珠です。主玉108個を基本とし、二連(振り分け)にして用いることが多いのが特徴です。宗派によって珠の数・房の形・持ち方が異なり、自分の属する宗派の法要では本式を用いるのが丁重とされています。

略式数珠(片手数珠)

一連の珠を輪にした簡易な形の数珠です。宗派を問わずに使えることから、法事や葬儀を含め広く普及しています。主玉の数も108個にこだわらず、54・36・27・18個など、手のひらの大きさに合わせた数のものが多く作られています。

略式数珠の全体 — 濃木の主玉に紫水晶の親玉・四天玉を配し、正絹の二房を添えた一連
Overview略式数珠の一例。濃木の主玉に紫水晶(アメジスト)を親玉・四天玉に配し、二本の正絹の房を添えた、女性用に多い意匠です。木の珠の照りと石の透明感が響き合います。

掲載した数珠は、艶のある濃い色合いの木の珠に紫水晶を組み合わせた略式数珠です。珠の輝きと落ち着いた色合いのバランスが、日常のお参りにも法要にも寄り添う一連となっています。

数珠の主な種類

男性用・女性用
玉の大きさや紐の長さが異なります。女性用は珠が小ぶりで、両手を左右いっぱいに広げた長さを基準にすることが多いとされます。
僧侶用
本式・二連の数珠を、輪袈裟などとともに用いることが一般的です。
在家用
略式の片手数珠が中心。日々のお参りから法事・葬儀まで幅広く用いられます。
慶弔両用・色替え
房の色を変えることで、慶事・弔事の別に使い分けるものもあります。
Chapter 06

見どころ — 珠の照りと房の意匠

数珠を掌に取ったとき、まず目が行くのは珠の照り(つや)と、紐へのなじみ具合です。長く使い込まれた数珠は、木の珠であれば手の脂を吸って深みのある艶を帯び、石の珠であれば擦れて角が取れ、まろやかな丸みを帯びてきます。

数珠の珠の質感の近接 — 濃木の木目と紫水晶の親玉・四天玉の透明感
Fine Detail珠の質感を写した近接。木の珠の木目と照り、そして親玉・四天玉に配された紫水晶の澄んだ透明感が対をなしています。

もう一つ大切な見どころは、房の意匠と組み紐の技です。房は使われるほどにやわらかくなじみ、色も少しずつ落ち着いた色合いへと変化していきます。この経年の風合いこそ、数珠が単なる新品の道具ではなく、持ち主の祈りの時間を映す法具である証といえます。

「使い込まれた艶」がすなわち来歴

数珠の器は、遠目に珠の色や大きさを見るだけでは、真価がわかりません。掌に取り、珠一つひとつの艶や、紐・房のなじみ具合を丁寧に見る——そうして初めて、時代や持ち主が数珠と過ごしてきた時間まで見えてきます。査定にお伺いした際も、必ずお手元の状態のまま拝見いたします。

Chapter 07

主な産地と職人の技

数珠は特定の一産地に閉じた法具ではありませんが、素材の調達と職人の技が結びついた代表的な産地があります。産地ごとの仕立てを知ることは、査定の手がかりにもなります。

Kyoto京都

数珠の一大産地。全国で流通する数珠の多くが京都で作られているといわれます。「京都珠数製造卸協同組合」に加盟する職人が仕立てた数珠にのみ許される地域ブランド「京念珠」は、玉を通し、房を組み、一連ずつ手作業で編み込む、京の職人技の結晶です。

Koshu · Yamanashi甲州(山梨県甲府市)

御岳昇仙峡周辺で産した水晶を、江戸期に京都から伝来した研磨技術と結びつけて発展した「甲州水晶貴石細工」の産地。江戸後期の記録には、すでに水晶や翡翠を用いた数珠の注文が残っており、水晶数珠の名産地として知られます。国指定の伝統的工芸品です。

Nara奈良

組紐・房づくりの技に長けた土地。数珠の付属である房や撚り紐を支える技術が、古くから受け継がれてきました。

Othersその他の産地

白檀・沈香などの香木を扱う職人、水晶・瑪瑙・翡翠などの天然石を加工する各地の職人まで、様々な技が数珠づくりを支えています。

Chapter 08

宗派による数珠のちがい

本式数珠は、宗派ごとに珠の数・房の形・持ち方が定められています。代表的な宗派の特徴を挙げると、次のようになります。地域や寺院、門流によって細部が異なる場合もあり、確かなことは菩提寺にご確認いただくのが一番です。

主な宗派の本式数珠の特徴(一般的な例)
宗派主な特徴
真言宗主玉108個。2つの親玉にそれぞれ2本の房。空海が唐から持ち帰った念珠が基になったと伝わり、「八宗用」とも呼ばれるほど他宗派でも広く使われる形
浄土宗二連の数珠(日課数珠)を基本とする形が伝わります
浄土真宗珠を繰らない教えを反映し、房が「蓮如結び」という特有の結び方になっている。門徒数珠と呼ばれる
日蓮宗房の一部がそろばん玉のような平玉になっているのが特徴とされます
天台宗主玉に平玉を用いるなど、独自の意匠を持つ形が伝わります
臨済宗・曹洞宗(禅宗)珠が大きめに作られる傾向があり、曹洞宗では本体に金属の輪が通されているのが特徴とされます

一方、宗派を問わず使える略式数珠(片手数珠)も広く普及しており、他宗派の法要に参列する際にはこちらが無難とされています。お品を拝見する際も、まず本式か略式か、そしてどの宗派の形に則っているかを見極めることが、時代や来歴を推し量る大切な手がかりになります。

Chapter 09

数珠を伝える寺院・美術館

古い時代の数珠は、正倉院をはじめとする宝物庫や、各宗派の本山・寺院に大切に伝えられています。作品の位置づけを知りたいときの手がかりとして、代表的な場をご案内いたします。展示は時期・企画によって入れ替わるため、お目当てがある場合は各所の最新情報を必ずご確認ください。

正倉院と国立の博物館

数珠の歴史を語るうえでまず挙げられるのが、奈良の正倉院(宮内庁正倉院事務所/公式サイト)です。聖武天皇ゆかりと伝わる数珠が伝えられ、奈良時代の数珠の姿を今に伝える貴重な遺品となっています。東京国立博物館(公式サイト)・奈良国立博物館(公式サイト)にも、古代・中世の仏教美術とあわせて、数珠に関連する品が紹介されることがあります。

各宗派の本山・寺院

各宗派の祖師にゆかりのある数珠や、寺宝として伝わる数珠が、それぞれの本山に大切に保管されている例があります。京都・修学院の赤山禅院(天台宗)では、毎年11月に使われなくなった数珠・珠数を供養する「珠数供養」が営まれるなど、数珠を大切に扱う文化が今も息づいています。

ご来館前に、最新の展示情報のご確認を

美術館・博物館・寺院の展示や公開は、企画や時期によって入れ替わります。上記はあくまで「数珠に関連する品を扱うことのある場」の一例であり、常時展示を保証するものではありません。お目当てがある場合は、各所の公式情報で最新の情報をご確認ください。

こうして大切に伝えられる名品がある一方で、世に知られないまま実家の仏壇や箪笥に眠る数珠も数多く残されています。「これは古い時代のものなのか、比較的新しいものなのか」——その見極めこそ、古美術商の仕事です。お手元のお品の位置づけを知りたいときも、どうぞお気軽にご相談ください。

Chapter 10

数珠と似た品物のちがい

数珠とよく似た見た目のものに、腕輪念珠(パワーストーンブレスレット)やお守りがあります。三者は珠や紐を用いる点では共通しますが、成り立ちと評価の軸がまったく異なります。それぞれの違いを知っておくと、お手元のお品の見立てにも役立ちます。

数珠・腕輪念珠・お守りの主なちがい
数珠(念珠)腕輪念珠・ブレスレットお守り
用途仏前の礼拝・念仏装身・厄除けなど日常使い神仏の加護を願う携行品
形式宗派ごとの規定がある(本式)規定はなく、自由な意匠授与する社寺により様々
珠の数108個を基本決まりはない該当なし
評価の見方素材・時代・産地・付属(仕覆等)貴石の質・希少性が中心授与された社寺・年代

見た目が似ていても、宗教的な位置づけも、古美術としての評価の軸も異なります。数珠として査定する際は、宗派の規定に沿った本来の形かどうかも大切な観察点の一つとなります。

Chapter 11

数珠の取り扱いと保存

数珠は、珠を紐で通した繊細な作りです。長く使ううちに紐が伸びたり、房がほつれたりすることも珍しくありません。価値を損なわずに伝えていくために、お手元での取り扱いには少しの心づかいが大切です。売却・査定をお考えの場合は、手を加えないことが何よりの保全になります。

持ち方
宗派によって作法は異なりますが、房を下に垂らし、強く引っ張ったり振り回したりしないよう、丁重に扱います。
清掃
水洗い・アルコール・研磨剤の使用は珠と紐を傷めます。乾いた柔らかい布で軽く拭う程度にとどめます。
紐の傷み
経年で紐が伸びたり、切れたりすることがあります。切れた場合は悪縁が切れた印ともいわれ、修理・新調の節目とされることもありますが、素人判断での結び直しは玉の並び順を崩すことがあるため、まずはそのままご相談ください。
保存環境
直射日光・高温多湿を避け、仕覆(数珠袋)や共箱に収めて保管します。香木の珠はとくに乾燥・湿気の影響を受けやすい素材です。
香りについて
沈香・伽羅などの香木の数珠は、香りが薄れたと感じても無理に焚きしめたりせず、そのままの状態でご相談ください。

「くたびれているから手入れしてから……」というお気持ちはよくわかりますが、古美術においては、当初のままの状態がもっとも尊ばれます。房のほつれや紐の傷みがあっても、素材や時代の良いものは、修理を前提に価値が残ることがございます。まずは現状のまま、お写真をお見せいただくところからお始めください。

Value

数珠の価値を左右するポイント

数珠の評価は、珠の大きさや華やかさだけでは決まりません。
古美術商は、次のような点を一つひとつ確かめながら査定いたします。

01
素材 — 沈香・伽羅・白檀などの香木か、水晶・翡翠・珊瑚などの貴石か
02
時代 — 江戸期以前の古作か、明治・近代のものか、現代のものか
03
産地・技 — 京念珠・甲州水晶貴石細工など、産地ならではの仕立てか
04
形式 — 本式数珠か略式数珠か、どの宗派の形に則っているか
05
房と紐 — 正絹の房か、組紐の技、傷み具合
06
付属 — 仕覆(数珠袋)・共箱・購入時の証書の有無
07
保存状態 — 珠の割れ・欠け、紐の傷み、房のほつれ
08
来歴 — 旧家・寺院・著名な方ゆかりの伝来の有無
09
数量・セット — まとめてのご整理か、単品か
Our Answer
その数珠の真価、古美術商でなければ見抜けません。
Why Morita

数珠の買取を、古美術もりたへ

仏教美術・仏具を見つめてきた審美眼で、珠の素材と時代を丁重に見極めます。

1
Connoisseurship

仏教美術・仏具を見る、確かな目

数珠をはじめ、仏像・仏具・掛軸・茶道具まで、仏教美術を含む古美術全般を見つめてまいりました。香木・貴石の見極めから宗派・時代の判断まで、一点ずつ丁重に査定いたします。

2
Nationwide · Free

全国へ無料出張、秘密厳守

東京・成城を拠点に、全国どこへでもお伺いします。京都・山梨など数珠・珠玉の産地からのご依頼も歓迎。出張費・査定料・ご相談料はすべて無料。お譲りいただかなかった場合も費用はいただきません。

3
Track Record

実績に基づく、適正な評価

美術館への収蔵協力、海外オークションハウス(サザビーズ・クリスティーズ等)との取引を重ねてまいりました。国内外の相場観をもとに、数珠の格にふさわしい評価をご提示します。

Track Record

数珠の買取・査定事例

近年のご相談・お取引の一例です。個人が特定されない範囲でご紹介しています。評価額は素材・時代・産地・状態により大きく異なります。

01
沈香の数珠(仕覆・共箱付)|関東地方・遺品整理に伴い
02
京念珠の水晶数珠一式|関西地方・お蔵の整理で
03
翡翠・珊瑚を用いた数珠|東海地方・生前整理で
04
菩提樹の実の古い数珠|甲信越地方・実家じまいに伴い
05
房が傷んだ略式数珠|九州地方・修理を前提の評価
06
宗派の異なる数珠をまとめて|近畿地方・法事後の整理
Customer Voice

お客様の声

数珠・念珠をお譲りいただいたお客様より。

01
遺品整理・関東地方

宗派まで丁寧に見立ててもらえた

「祖父母が集めていた数珠について、宗派や本式・略式まで、無銘のものも見立てていただきました。歴史や由来のご説明も丁寧で、納得して手放せました。」

02
お蔵の整理・京都市

京念珠として正当に評価

「京都の職人が仕立てた数珠だと分かり、京念珠ならではの見どころを説明していただきました。産地の技として評価いただけ、安心してお任せできました。」

03
生前整理・東京都

紐が切れていても親身に対応

「数珠の紐が切れていて、価値がないと決めつけていました。珠の素材から丁寧に評価してくださり、素人判断で結び直さなくてよかったと思いました。」

Why a specialist

手放す前に、専門の目を通す意味

数珠は珠の素材・時代・産地を見極められる専門家に、お早めのご相談をおすすめします。

01
フリマ・ネットオークション

手軽でも、真価が伝わりにくい

写真だけでは珠の照りや香木の香り、房の質感までは伝わりません。梱包・輸送中に紐が傷む事故も多く、専門家以外への安価な譲渡になりがちです。

02
リサイクル・不用品店

早いが、専門評価は難しい

幅広い品を扱う分、香木・貴石の見極めや宗派・時代の判断までは難しく、一般の雑貨としてまとめて安価に扱われがちです。仕覆や共箱の価値まで拾ってもらえないことも。

03
専門の古美術商(もりた)

素材と来歴を見極め、適正に

仏教美術・仏具を見てきた目で、一点ずつ素材・時代・産地を確かめて評価。全国無料出張・その場現金・秘密厳守で、大切に手放していただけます。

Flow

数珠 買取の流れ

お問い合わせから査定・現金お支払いまで。お写真がなくてもご相談は承ります。

STEP 01

お問い合わせ

お電話・メール・フォームでご連絡ください。お品の概要やご状況を簡単にお聞きします。

STEP 02

事前査定(任意)

お写真をお送りいただければ、おおよその金額をお伝えします。ご判断の参考にどうぞ。

STEP 03

出張・拝見

ご都合に合わせて全国へお伺いし、現物を丁重に拝見・査定いたします。ご来店相談も可。

STEP 04

ご成約・お支払い

ご納得のうえご成約。原則その場で現金にてお支払いします(お振込みも可能です)。

Service Area

数珠の買取/全国の対応エリア

東京・成城を拠点に、全国47都道府県へ出張買取いたします。京都(京念珠)・山梨(甲州水晶貴石細工)など、数珠・珠玉の産地からのご依頼も歓迎いたします。
出張費・査定料・ご相談料は、いずれも無料です。

東京

東京都

即日対応
都内 +
東京都
首都圏

神奈川・埼玉・千葉

3県+
神奈川県埼玉県千葉県
北関東

北関東

3県+
茨城県栃木県群馬県
甲信越

甲信越・静岡

4県+
静岡県山梨県長野県新潟県
東北

東北地方

6県+
青森県岩手県秋田県山形県宮城県福島県
北陸

北陸地方

3県+
富山県石川県福井県
東海

東海地方

3県+
愛知県岐阜県三重県
関西

近畿(関西)

6府県+
大阪府京都府兵庫県奈良県滋賀県和歌山県
中国

中国地方

5県+
鳥取県島根県岡山県広島県山口県
四国

四国地方

4県+
徳島県香川県愛媛県高知県
九州

九州・沖縄

8県+
福岡県佐賀県長崎県熊本県大分県宮崎県鹿児島県沖縄県
北海道

北海道

全域+
北海道
東京・成城を拠点に、全国47都道府県へ出張買取いたします。
※「即日対応」は東京都のおおよその目安です。近県・遠方も日程を調整し、実際に多数お伺いしております。京都・山梨など数珠・珠玉の産地からのご依頼も歓迎いたします。上記いずれの地域も、出張費・査定料・ご相談料はすべて無料です。まずはお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
Free Consultation

数珠の買取、
まずはお気軽にご相談ください。

出張費・査定料・ご相談料はすべて無料です。秘密厳守、全国へ出張いたします。
お電話・メール・お問い合わせフォーム、ご都合の良い方法でご連絡ください。

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03-3415-1670
年中無休 9:00 - 18:00
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数珠の買取 お問い合わせフォーム

下記フォームにご入力ください。査定・出張のご相談、ご来店予約も承ります。
お急ぎの方は、お電話(03-3415-1670/年中無休 9:00-18:00)でも承ります。

お写真の送付について
本フォームに写真の添付機能はございません。お写真をお持ちの方は、送信後にメールまたはLINEでお送りいただけます(送付方法は受付確認メールでご案内します)。お写真がなくてもご相談は承ります。全体・珠の質感(光の角度を変えたもの)・房・仕覆や共箱の書付が写ったものがあると、より正確にお伝えできます。

送信後、担当者より折り返しご連絡いたします。査定・出張・ご相談はすべて無料、秘密厳守です。

FAQ

数珠の買取 よくあるご質問

Q.房が傷んでいたり、紐が切れていたりする数珠でも買取できますか?+
A.拝見いたします。数珠は紐を通した繊細な作りのため、経年で房がほつれたり、紐が伸びたり切れたりすることは珍しくありません。珠そのものの素材・時代・作行きが良ければ、修理を前提に価値が残ることがございます。素人判断で結び直したり、玉の順番を入れ替えたりすると、かえって価値を損ねる場合がありますので、手を入れる前にご相談ください。
Q.宗派や、本式・略式の区別がわからないのですが、それでも査定してもらえますか?+
A.はい。宗派やご自身での本式・略式の判断がつかなくても、現物を拝見して査定いたします。珠の素材・数・房の形などから、こちらで宗派や仕立ての見当をつけながら丁重に拝見いたします。
Q.沈香・伽羅などの香木の数珠と、水晶・翡翠などの貴石の数珠、どちらも買取対象ですか?+
A.どちらも買取対象です。沈香・伽羅・白檀・黒檀・紫檀などの香木の数珠、水晶・瑪瑙・翡翠・珊瑚・真珠などの貴石の数珠、菩提樹の実の数珠まで、素材を問わず拝見いたします。京念珠や甲州水晶貴石細工など、産地の仕立てが分かるものはとくに丁重に拝見いたします。
Q.仕覆(数珠袋)や共箱、購入時の証書がなくても査定してもらえますか?+
A.はい。仕覆や共箱、証書があれば来歴の手がかりとなり評価の助けになりますが、無くても数珠そのものの作行きを拝見して査定いたします。
Q.家族の数珠や、宗派の異なる数珠をまとめて整理したいのですが。+
A.まとめて承ります。ご家族おひとりおひとりの数珠、宗派の異なる数珠、慶弔用に分けて持っていた数珠まで、点数の多いご整理も一点ずつ丁重に拝見いたします。
Q.出張費・査定料は本当に無料ですか?全国対応ですか?+
A.出張費・査定料・ご相談料はすべて無料です。お譲りいただかなかった場合も費用は一切いただきません。東京・成城を拠点に、全国どこへでも秘密厳守でお伺いいたします。
Q.古い数珠はどんなところで見ることができますか?+
A.奈良・正倉院(宮内庁正倉院事務所)には、聖武天皇ゆかりと伝わる数珠が伝えられています。東京国立博物館・奈良国立博物館でも、古代・中世の仏教美術とあわせて数珠に関連する品が紹介されることがあります。各宗派の本山・寺院に、祖師ゆかりの数珠が寺宝として伝わる例もあります。展示は時期や企画によって入れ替わりますので、ご来館前に各館の最新情報をご確認ください。
Q.東京以外の地方でも数珠を出張買取してもらえますか?+
A.はい。東京・成城を拠点に、神奈川・大阪・京都・名古屋をはじめ全国47都道府県へ無料で出張いたします。京都(京念珠)・山梨(甲州水晶貴石細工)など数珠・珠玉の産地からのご依頼も歓迎いたします。まずはお写真とご所在地をお知らせください。対応エリアもご覧ください。
References

参考文献・参照資料

本ページの記述にあたっては、以下の一次資料および公的機関・公式団体の情報を参照しました。
詳細をご確認になりたい方は、各リンクよりご覧いただけます。

正倉院(宮内庁)
https://shosoin.kunaicho.go.jp/ — 聖武天皇ゆかりと伝わる数珠をはじめ、奈良時代の宝物を伝える正倉院御物の公式情報。
東京国立博物館
https://www.tnm.jp/ — 古代・中世の仏教美術をはじめ、日本の伝統工芸の代表作を収蔵。
奈良国立博物館
https://www.narahaku.go.jp/ — 毎秋の正倉院展を開催。奈良時代の仏教美術の名品を公開する機会。
京都珠数製造卸協同組合(京念珠®)
https://kyonenju.or.jp/ — 地域団体商標「京念珠®」を管理する京都の数珠職人の組合。産地の技と歴史を伝える公式情報。
山梨県(甲州水晶貴石細工)
https://www.pref.yamanashi.jp/ — 国指定の伝統的工芸品「甲州水晶貴石細工」を紹介する山梨県の公式情報。
KOGEI JAPAN(伝統的工芸品産業振興協会)
https://kogeijapan.com/ — 甲州水晶貴石細工をはじめ、国指定伝統的工芸品の由来・歴史を紹介。
Wikipedia:数珠
日本語版 / English (Prayer beads) / Wikidata: Q294254
Wikipedia:正倉院
日本語版 / English (Shōsō-in) / Wikidata: Q693996
Wikipedia:空海
日本語版 / Wikidata: Q83160

※ 展示情報・団体情報は各所の運用により随時変更されます。ご来館・お問い合わせの際は最新の公式情報をご確認ください。

About / Operator

運営者・鑑定者情報

数珠のような繊細な法具の査定は、確かな知識と来歴への敬意が要です。
古美術もりたの概要と、買取に関わる許可・登録をご案内いたします。

屋号
古美術もりた(Antique & Fine Art Morita)
所在地
〒157-0066 東京都世田谷区成城3-4-3
小田急線「成城学園前駅」より徒歩8分(ご来店は完全予約制)
電話/受付
03-3415-1670 年中無休 9:00–18:00
創業
神奈川県鎌倉市にて創業。現在は東京・世田谷区成城に拠点を構える古美術商です。
取扱分野
数珠・念珠・仏教美術・仏具・仏像をはじめ、螺鈿細工・蒔絵漆器・堆朱・書画・茶道具・人形・中国美術など古美術全般。
鑑定・実績
古美術商として長年、仏教美術・法具と向き合ってまいりました。美術館への収蔵協力、海外オークションハウス(サザビーズ・クリスティーズ等)との取引を重ねております。
古物商許可
東京都公安委員会 第303282320966号
特別国際種事業者
登録番号 第00596号

※査定・出張・ご相談はすべて無料、秘密厳守でお伺いいたします。許可・登録の詳細はご利用案内をご覧ください。