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Column · Ivory Craft
全国 出張買取

象牙製品とは。根付から茶道具まで、牙彫の美と
その価値。

根付や提げ物、置物、仏像、そして茶杓・棗・香合といった茶道具まで。きめ細かな牙質と飴色に育つ艶をもつ象牙は、江戸・明治の職人たちが技を尽くした素材でした。その歴史と見どころ、法律のルール、そして売却をお考えの方へ向けた価値の見極め方を、古美術商の視点で詳しくご案内いたします。

✓査定・相談 無料
✓全国 出張対応
✓秘密厳守・丁重対応
What is Ivory Craft

そもそも、象牙製品とは何でしょうか。

Definition

象牙製品(ぞうげせいひん)とは、象牙を素材に、丸彫り・透彫(すかしぼり)・毛彫(けぼり)・撥鏤(ばちる)・芝山象嵌(しばやまぞうがん)といった技法でつくられた工芸品の総称です。腰に提げ物を留めた根付、床の間を飾る置物や牙彫(げちょう)の彫刻、厨子に納められた仏像、そして茶杓・棗・香合など茶道具の中の象牙、筆や印材まで、その姿はさまざま。象牙は年月とともに飴色(あめいろ)の深い艶をまとい、手擦れの跡さえ味わいになります。この「時を映す素材」ならではの温もりこそ、象牙製品の大きな魅力です。

象牙製品の早わかり
読み方
ぞうげせいひん(彫刻は「牙彫(げちょう)」「象牙彫刻」とも)
素材
象牙(アイボリー)。きめ細かな縞目をもち、飴色に育つ牙質
主な品
根付・提げ物・置物・仏像・茶杓・棗・香合・蓋置・筆・印材・三味線の撥
主な技法
丸彫り・透彫・毛彫・彩色(染牙)・撥鏤・芝山象嵌
黄金期
江戸の根付文化と、明治の牙彫・輸出工芸(万国博覧会で人気を博す)
主な作家
石川光明・旭玉山・島村俊明・安藤緑山(牙彫)、懐玉斎正次(根付)ほか
法令
全形牙(一本もの)の売買には「種の保存法」の登録票が必要。製品は不要
近い分野
根付・茶道具・香道具・珊瑚・鼈甲・蒔絵漆器
査定の要
彫技・作者(銘)・時代・状態・付属。磨かず現状のままが鉄則

本ページは、象牙の工芸品について深く知りたい方に向けた解説コラムであると同時に、象牙製品の売却・買取をお考えの方へのご案内です。
「象牙かどうか分からない」「登録票がない象牙はどうすればよいのか」「茶道具の中に象牙の茶杓が混じっている」——そうしたお品も、まずは現状のまま、古美術もりたへお気軽にご相談ください。当店は特別国際種事業者(第00596号)として、法令に基づく適正なお取引で、全国どこへでも無料で出張・査定にお伺いいたします。※登録票のない全形牙(一本もの)はお取り扱いできません。

Chapter 01

象牙製品とは — 定義と範囲

象牙製品とは、象牙を素材につくられた工芸品を広くさす言葉です。象牙は骨とちがって芯まで密な牙質をもち、断面には網目状のきめ(縞)が現れます。粘りがあって細かな刃も受けとめるため、髪の毛ほどの線刻から立体の丸彫りまで自在にこなせる——彫刻の素材として、これほど恵まれたものは多くありません。同じ白い彫り物に見えても、象牙か、骨か、鹿角か、あるいは樹脂の練り物かで価値は大きく異なります。ここが、象牙製品を見るうえでの第一歩です。

用途も実に幅広く、江戸の男たちが腰に提げた根付・緒締(おじめ)、床の間を飾る置物・牙彫の彫刻、厨子に納めた仏像、そして茶杓・棗・香合・蓋置や茶入の牙蓋(げぶた)といった茶道具の中の象牙まで。さらに、筆・筆筒・印材・文鎮などの文房具、三味線の撥(ばち)や琴柱(ことじ)といった楽器の品にも、象牙は永く使われてきました。

牙彫(げちょう)
象牙を彫刻した工芸品の総称。明治期には輸出工芸の花形として世界の注目を集めました。
根付(ねつけ)
印籠や煙草入れなどの提げ物を帯に留めるための小さな彫刻。掌の中の芸術として海外でも人気です。
撥鏤(ばちる)
象牙を紅や紺に染め、表面を彫って白い牙質の文様を表す古代の技法。正倉院宝物に名品が伝わります。
芝山象嵌(しばやまぞうがん)
象牙や木地に、貝・珊瑚・鼈甲などを高く盛り上げて嵌め込む装飾技法。江戸後期に生まれ、明治に花開きました。
Chapter 02

象牙工芸の歴史と文化

日本の象牙工芸の歴史は、はるかまでさかのぼります。正倉院宝物には、象牙を紅や紺に染めて文様を彫り出した撥鏤(ばちる)のものさしや碁石が伝わり、大陸からもたらされた象牙が、当時すでに最高級の素材として尊ばれていたことを物語ります。

江戸 — 根付と提げ物の文化

象牙工芸が庶民の暮らしと結びついたのは、です。ポケットのない着物文化の中で、印籠や煙草入れを帯から提げるための留め具——根付が発達し、象牙はその代表的な素材となりました。掌に収まる小さな彫刻に、動物や人物、故事や妖怪までもが刻まれ、粋を競う「提げ物」の文化が花開きます。幕末から明治にかけては、大阪の懐玉斎正次(かいぎょくさいまさつぐ)のような象牙根付の名手も現れました。三味線の撥や櫛・簪(かんざし)にも象牙は使われ、暮らしの中に静かに息づいていました。

明治 — 牙彫の黄金期と万国博覧会

に入り、廃刀令などで刀装具の需要を失った彫刻の名手たちは、その技を牙彫(げちょう)へと注ぎ込みました。石川光明や旭玉山ら帝室技芸員に任じられた名工、島村俊明のような彫技の名手が現れ、万国博覧会に出品された精緻な象牙彫刻は海外の人々を驚かせ、輸出工芸の花形となります。花鳥や人物を写実の極みで彫り上げた明治の牙彫は、今日「超絶技巧」と呼ばれる日本工芸の頂点のひとつです。

大正から昭和へ — 受け継がれた技

大正から昭和にかけても、果実や野菜を彩色して本物と見紛うばかりに彫り上げた安藤緑山のような異才が現れ、牙彫の技は受け継がれました。茶道具の茶杓や棗、書斎の筆・印材など、身近な逸品にもその流れは生きています。

来歴・共箱が価値を左右します

作家物の牙彫や根付は、その来歴が大きな見どころです。共箱・箱書、作者の銘、鑑定書や購入時の記録などが残っていれば、ぜひ一緒にお見せください。お品の格を正しくお伝えするための、大切な手がかりとなります。

Chapter 03

象牙という素材の魅力 — 飴色と手ざわり

象牙の最大の魅力は、きめの細かさと、時を経るほどに深まる色艶にあります。彫りたての象牙は乳白色ですが、年月と手の脂を吸って、しっとりとした飴色(あめいろ)へと育っていきます。根付の背に残る手擦れの艶は、何代もの持ち主が帯に提げ、掌で愛でてきた時間そのものです。

古美術の世界では、この飴色や手擦れは「汚れ」ではなく、お品が歩んできた歳月を映す景色として尊ばれます。良かれと思って漂白したり磨いたりすると、かえって価値を損ねてしまうことが少なくありません。

「磨かない・漂白しない」が、何よりの保全です

薬品での漂白や研磨は、長い時間が育てた飴色と艶をいちどに失わせてしまいます。査定・売却をお考えの場合は、手を加えず、そのままの状態でご相談いただくのが最善です。

Chapter 04

主な種類と用途

象牙製品は、掌の中の根付から床の間の置物、茶席の道具まで多岐にわたります。代表的なものをご紹介します。これらが茶道具・香道具や書斎の品と一緒に伝わっていることも多く、まとめてのご相談を承ります。石川光明・旭玉山・島村俊明・安藤緑山ら名工の作家作品も、もちろん買取の対象です。

Netsuke

根付・提げ物

印籠や煙草入れを帯に留めた小さな彫刻。動物・人物・故事など題材は無限で、緒締や印籠と揃いで伝わることも。海外コレクターの人気が高い分野です。

Okimono

置物・牙彫彫刻

花鳥・人物・動物を丸彫りであらわした鑑賞用の彫刻。明治の輸出工芸の花形で、石川光明・旭玉山・島村俊明・安藤緑山ら名工の作は「超絶技巧」として今日も高く評価されます。

Buddhist Art

仏像・仏具

観音像や厨子に納められた小さな仏像など。細密な彫りと象牙の温かな肌が、祈りの造形にふさわしいとされてきました。

Tea Utensils

茶道具の象牙

茶杓・蓋置・棗・香合、そして茶入の牙蓋。茶道具の一式の中に象牙の品が含まれていることは多く、まとめて拝見いたします。

Scholar's Objects

文房具・楽器の品

筆・筆筒・印材・文鎮などの書斎の品、三味線の撥や琴柱。実用の中に職人の手仕事が息づく、暮らしの象牙です。

Shibayama

芝山象嵌・飾壺

象牙の地に貝・珊瑚・鼈甲を高く盛り嵌めた飾壺や額・パネル。銀の覆輪や蒔絵と組み合わされた、明治輸出工芸の華です。

※買取の対象は、象牙の工芸品・象牙彫刻です。登録票のない全形牙(一本もの)はお取り扱いできません(詳しくは第7章をご覧ください)。

Chapter 05

象牙彫刻の技法

象牙製品の価値は、素材の良し悪しだけでなく、そこに注がれた技によって大きく変わります。代表的な技法を知っておくと、お手元の品の見方も変わります。

丸彫り(まるぼり)
立体を全方向から彫り上げる技法。根付や置物の基本で、破綻のない造形力が問われます。
透彫(すかしぼり)
地を彫り抜いて文様を浮かび上がらせる技。籠目や唐草など、繊細な仕事が見どころです。
毛彫(けぼり)
髪の毛ほどの細い線で毛並みや衣文を刻む技。明治牙彫の写実を支えた線の芸術です。
彩色・染牙(せんが)
象牙を染め、彩色して質感を写す技。安藤緑山の果実彫刻はその極みとされます。
撥鏤(ばちる)
紅や紺に染めた象牙の表面を彫り、白い牙質で文様を表す古代技法。正倉院宝物に伝わります。
芝山象嵌(しばやまぞうがん)
貝・珊瑚・鼈甲などを高く盛り上げて嵌め込む装飾技法。花籠図・花鳥図の華やかな彩りを生みます。

とりわけ毛彫の冴えと丸彫りの造形力を尽くした明治牙彫の置物・根付は、手間と技量の結晶であり、優品ほど高い評価につながります。彫りの精緻さ、題材の格、牙質の美しさ——そうした総合的な作行きを、一点ずつ見極めて査定いたします。

Chapter 06

象牙彫刻の名工たち — 石川光明・旭玉山・安藤緑山

象牙彫刻の世界には、その名だけで作品の格を語る名工たちがいます。作家物の牙彫・根付は、底や裏に刻まれた銘が素性を知る大きな手がかりです。下記の名工の作は、買取強化中です。お手元の銘が読めなくても、まずはお写真でご相談ください。

Ishikawa Kōmei · 帝室技芸員

石川光明(いしかわ こうめい/1852–1913)買取強化中

東京・浅草に生まれ、宮彫師の家に育った明治牙彫の第一人者。花鳥や動物の気配までも写しとる彫技で万国博覧会に名を馳せ、帝室技芸員に任じられ、東京美術学校で後進を育てました。光明の銘をもつ置物・根付は、明治牙彫の頂点として今日も国内外で高く評価されています。

Asahi Gyokuzan · 帝室技芸員

旭玉山(あさひ ぎょくざん/1843–1923)買取強化中

石川光明と並び称される牙彫の名手で、同じく帝室技芸員。人体や髑髏(どくろ)までも精緻に写した迫真の写実で知られ、輸出工芸の黄金期を支えました。玉山銘の作は、細部の彫り込みの深さと構想の大胆さが見どころです。

Shimamura Shunmei · 明治牙彫

島村俊明(しまむら しゅんめい)買取強化中

明治期に活躍した牙彫の名手。人物や仏像の彫刻に卓抜した腕をふるい、短い活動期間ながら明治牙彫を代表する一人に数えられます。俊明の銘をもつお品は遺例が多くなく、市場でも探されている作家です。

Kaigyokusai Masatsugu · 根付

懐玉斎正次(かいぎょくさい まさつぐ/1813–1892)買取強化中

大阪で活躍した象牙根付の最高峰と称される名工。吟味を尽くした牙質と、磨き上げられた滑らかな仕上げ、精緻な彫りで、海外コレクターからの評価が特に高い作家です。懐玉斎・正次などの銘が知られます。

Andō Ryokuzan · 超絶技巧

安藤緑山(あんどう りょくざん)買取強化中

大正から昭和にかけて活躍した異才。象牙に彩色を施し、筍や柿・蜜柑などの果実野菜を本物と見紛うばかりに彫り上げた「超絶技巧」で知られます。経歴に謎の多い作家ですが、近年の再評価はめざましく、緑山銘の彩色牙彫は特に探されているお品です。

これらの名工のほかにも、明治から昭和の牙彫には優れた作家が数多くいます。銘があるのに読めない、在銘か無銘か分からない——そうしたお品こそ、手放す前に一度ご覧に入れてください。銘・彫技・時代から、丁寧に見極めてお伝えいたします。

Chapter 07

芝山象嵌と明治の輸出工芸

象牙工芸のもうひとつの華が、芝山象嵌(しばやまぞうがん)です。江戸後期、下総国芝山(現在の千葉県)出身の職人・芝山仙蔵が始めたと伝えられるこの技法は、象牙や木地の上に、夜光貝・白蝶貝・珊瑚・鼈甲・染角などを高く盛り上げて嵌め込み、花籠や花鳥を立体的に描き出します。

象牙の飾壺に施された芝山象嵌 — 貝と珊瑚・鼈甲で花籠図を盛り上げた細部
Shibayama Inlay象牙の地に貝・珊瑚・鼈甲を盛り嵌めた芝山象嵌の細部。牡丹や藤、花籠が立体的に浮かび上がる。

明治期、芝山象嵌は横浜から世界へと輸出され、欧米で絶大な人気を博しました。象牙の飾壺や額に、銀の覆輪(ふくりん)や金具、蒔絵を組み合わせた豪華な作品は、日本の職人技の見本帳ともいうべき存在です。貝の真珪光沢、珊瑚の紅、鼈甲の飴色が象牙の白い肌に映えるさまは、百年を経た今も色あせません。

こうした芝山細工は、貝片の欠落(剥落)が起きやすいのが弱点ですが、多少の剥落があっても、作行きの良いものは価値が残ります。欠けた貝片が残っていれば、捨てずに一緒にお持ちください。

Chapter 08

象牙のルール — 種の保存法と登録票

象牙のお取引には、法律のルールがあります。象はワシントン条約(CITES)で国際取引が規制されており、日本国内では「種の保存法」(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律)に基づいて売買のルールが定められています。ポイントは、お品が「全形牙(一本もの)」か「製品」かという区別です。

全形牙(一本もの)
牙の形を保ったままの象牙。売買(譲渡し・譲受け)には登録票が必要で、登録票のない全形牙は売買できません。当店でもお取り扱いできません。
製品(彫刻・工芸品)
根付・置物・茶杓・印材など、加工された象牙製品。登録票は不要で、通常どおり売買が可能です。
取り扱う事業者
象牙製品を業として売買するには特別国際種事業者の登録が必要です。古美術もりたは登録番号 第00596号の登録事業者です。
海外への持ち出し
象牙の国際的な商業取引はワシントン条約により原則禁止。海外への輸出・持ち出しは基本的にできません。
登録票のない全形牙をお持ちの方へ

登録がお済みでない全形牙(一本もの)は、そのままでは売買できません。登録の手続きや制度の詳細は、登録関係事務を行う機関や環境省の案内をご確認ください。彫刻・工芸品に仕立てられた象牙製品は登録票がなくても拝見できますので、区別が分からない場合も、まずはお写真でお気軽にご相談ください。

法律のルールを守ることは、お品の来歴を守ることでもあります。当店は特別国際種事業者として、法令に基づく適正で透明なお取引のみを行っております。どうぞ安心してご相談ください。

Chapter 09

象牙工芸を収蔵・展示する美術館

象牙工芸の名品は、各地の美術館・博物館で目にすることができます。古代の撥鏤から江戸の根付、明治の牙彫まで、象牙工芸の幅広さを知る手がかりになります。

国立の博物館で

東京国立博物館(公式サイト)などの国立館では、根付や牙彫、装剣金具とともに伝わる象牙の細工など、江戸から明治の象牙工芸が収蔵・展示されることがあります。正倉院宝物の撥鏤は、奈良国立博物館(公式サイト)で開かれる正倉院展などで公開されることがあります。

近代工芸の館で

幕末・明治の精緻な工芸を集めた清水三年坂美術館(京都/公式サイト)では、安藤緑山をはじめとする牙彫の逸品をまとまって見ることができ、「超絶技巧」の世界を体感できます。

ご来館前に、最新の展示情報のご確認を

美術館・博物館の展示は、企画や時期によって入れ替わります。上記はあくまで「象牙工芸や近縁の工芸が扱われることのある館」の一例であり、常時展示を保証するものではありません。お目当てがある場合は、各館の公式情報で最新の展示内容をご確認ください。

こうして館に収まる優品がある一方で、旧家の箪笥や茶道具の中に眠る象牙の品も数多く残されています。お手元の品の位置づけを知りたいときも、どうぞお気軽にご相談ください。

Chapter 10

象牙製品の取り扱いと保存

象牙は生きものの牙に由来する素材で、乾燥と急な温湿度の変化にとても敏感です。長い時間をかけて育った飴色こそが価値の源ですから、お手元での取り扱いには少しの心づかいが大切です。とくに売却・査定をお考えの場合は、手を加えないことが何よりの保全になります。

漂白・研磨しない
薬品での漂白や磨きすぎは禁物です。飴色の艶がいちどに失われ、価値を大きく損ねます。
乾燥を避ける
直射日光・エアコンの風・暖房のそばは、ひび(笑い)の原因になります。急な温湿度の変化も避けてください。
清掃
乾いた柔らかい布で軽くほこりを払う程度に。水洗いは避け、湿気は残さないようにします。
保存環境
共箱や桐箱に収め、風通しのよい場所で保管を。芝山細工は貝片が剥落しやすいため、欠けた貝片も捨てずに保管してください。

「黄ばんでいるから少しきれいにしてから……」というお気持ちはよくわかりますが、象牙製品においては、当初のままの状態がもっとも尊ばれます。ひびや欠けがあっても、彫りの良いものは価値が残ることがございます。まずは現状のまま、お写真をお見せいただくところからお始めください。

Value

象牙製品の価値を左右するポイント

象牙製品の評価は、大きさや重さだけでは決まりません。
古美術商は、次のような点を一つひとつ確かめながら査定いたします。

01
素材 — 象牙か、練り物・骨・鹿角かの見極め
02
彫技 — 丸彫り・透彫・毛彫の冴えと細密さ
03
作者 — 光明・玉山ら名工の銘、無銘でも作行き
04
時代 — 江戸の根付か、明治の輸出工芸か
05
意匠 — 題材の格と趣味の良さ、物語性
06
状態 — ひび(笑い)・欠け・剥落・補修の有無
07
経年の色 — 飴色の艶と手擦れの味わい
08
付属 — 共箱・箱書・鑑定書・購入時資料の有無
09
来歴 — 適法な入手経緯と伝来の確かさ
Our Answer
その象牙の真価、古美術商でなければ見抜けません。
Why Morita

象牙製品の買取を、古美術もりたへ

牙彫・根付・茶道具を見つめてきた審美眼で、お品の彫技と素材、来歴を丁重に見極めます。

1
Connoisseurship

象牙彫刻を見る、確かな目

象牙か練り物かの素材の見極めから、丸彫り・毛彫・芝山象嵌の技、茶道具としての取り合わせまで。大きさや目方でひとくくりにせず、作行きと時代を一点ずつ見極めて査定いたします。

2
Registered Dealer

特別国際種事業者の、適法な取引

古美術もりたは特別国際種事業者(登録番号 第00596号)です。種の保存法に基づく適正なお取引のみを行い、法律のルールが分からないというご相談にも丁寧にお答えいたします。

3
Nationwide · Free

全国へ無料出張、秘密厳守

東京・成城を拠点に、全国どこへでもお伺いします。出張費・査定料・ご相談料はすべて無料。美術館への収蔵協力、海外オークションハウスとの取引実績に基づく確かな相場観でご評価します。

Flow

象牙製品 買取の流れ

お問い合わせから査定・現金お支払いまで。お写真がなくてもご相談は承ります。

STEP 01

お問い合わせ

お電話・メール・フォームでご連絡ください。お品の概要やご状況を簡単にお聞きします。

STEP 02

事前査定(任意)

お写真をお送りいただければ、おおよその金額をお伝えします。ご判断の参考にどうぞ。

STEP 03

出張・拝見

ご都合に合わせて全国へお伺いし、現物を丁重に拝見・査定いたします。ご来店相談も可。

STEP 04

ご成約・お支払い

ご納得のうえご成約。原則その場で現金にてお支払いします(お振込みも可能です)。

Works

取り扱った象牙製品の一例

これまでにお譲りいただいた象牙製品の一例をご紹介します。
よく似たお品をお持ちでしたら、ぜひご相談ください。

Case A

芝山象嵌と銀の覆輪をそなえた象牙の飾壺

芝山象嵌と銀の覆輪をそなえた象牙の飾壺(全体)
Shibayama Vase芝山象嵌の象牙飾壺(銀覆輪・全体)
同じ飾壺の胴 — 貝・珊瑚・鼈甲を盛り嵌めた芝山象嵌の花籠図
Detail · Inlay同・胴の芝山象嵌(花籠図)
同じ飾壺の細部 — 牡丹と藤を貝で表した盛り上げの細工
Detail · Flowers同・牡丹と藤の盛り上げ細工
Case B

象牙彫刻の観音・仏像— 世田谷区・目黒区の遺品整理より

象牙彫刻の観音立像。光背をそなえ、蓮華座に立つ姿。東京都世田谷区の遺品整理でお預かりした実例
Setagaya-ku象牙彫刻の観音立像(世田谷区・遺品整理より)— 光背つき、蓮華座に立つ姿。牙質の落ち着いた飴色。
象牙彫刻の菩薩立像。宝冠をいただき光背をそなえ、蓮華座に立つ姿。東京都目黒区の遺品整理でお預かりした実例
Meguro-ku象牙彫刻の菩薩立像(目黒区・遺品整理より)— 宝冠をいただき光背をそなえた立像。細部まで丁寧な彫技。
Case C

象牙の筆筒(松下牽馬図)— 東京都小金井市より

象牙の筆筒。松の枝の下、馬を牽いて歩む人物を浮彫りにした筒形の筆筒。東京都小金井市でお譲りいただいた実例
Koganei-shi象牙の筆筒(小金井市より)— 松の枝の下を、馬を牽いて歩む人物を浮彫りに。松葉や馬のたてがみまで細やかに彫り起こした、飴色の牙肌に文人趣味の漂う一品。書道具の買取もご覧ください →

※掲載のお品は取扱いの一例です。状態・付属品・来歴・希少性により評価は異なります。象牙製品の売却には、種の保存法にもとづく登録票の確認が必要な場合があります。まずはお写真とご状況をお聞かせください。

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出張費・査定料・ご相談料は、いずれも無料です。

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東北地方

6県+
青森県岩手県秋田県山形県宮城県福島県
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※「即日対応」は東京都のおおよその目安です。近県・遠方も日程を調整し、実際に多数お伺いしております。上記いずれの地域も、出張費・査定料・ご相談料はすべて無料です。まずはお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
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お写真の送付について
本フォームに写真の添付機能はございません。お写真をお持ちの方は、送信後にメールまたはLINEでお送りいただけます(送付方法は受付確認メールでご案内します)。お写真がなくてもご相談は承ります。全体・銘(底や裏)・ひびや彫りの様子が写ったものがあると、より正確にお伝えできます。

送信後、担当者より折り返しご連絡いたします。査定・出張・ご相談はすべて無料、秘密厳守です。

FAQ

象牙製品の買取 よくあるご質問

Q.象牙かどうか分かりません。練り物や骨との見分けもできますが?+
A.拝見いたします。象牙は、樹脂の練り物・セルロイド・骨・鹿角などとよく似ており、見分けには経験が要ります。牙質のきめ(縞)や重さ・彫りの様子から丁寧に判断いたしますので、「象牙かどうか分からない」という段階でのご相談こそ歓迎です。まずは現状のままお写真をお見せください。
Q.登録票のない象牙でも買取してもらえますか?+
A.根付・置物・茶杓・棗など、彫刻や工芸品に仕立てられた象牙製品は、登録票がなくても拝見・買取が可能です。一方、全形を保持した象牙(いわゆる一本もの・全形牙)は、「種の保存法」に基づく登録票がなければ売買できないため、登録票のない全形牙はお取り扱いできません。当店は特別国際種事業者(登録番号 第00596号)として、法令に基づく適正なお取引のみを行っております。
Q.象牙製品は海外へ売ったり、持ち出したりできますか?+
A.象牙の国際的な商業取引はワシントン条約により原則として禁止されており、海外への持ち出し・輸出は基本的にできません。当店では、法令に基づく国内でのお取引として買取を承ります。国内で適法に手放したいというご相談も、どうぞお気軽にお寄せください。
Q.ひび(笑い)や黄ばみ、欠けのある象牙でも見てもらえますか?+
A.拝見いたします。象牙は乾燥でひび(笑い)が入りやすい素材ですが、多少のひびや飴色の変化があっても、彫りが良く時代のあるお品は価値が残ることが少なくありません。むしろ経年の色艶が味わいとして評価されることもございます。漂白や研磨はせず、現状のままお見せください。
Q.石川光明・旭玉山・安藤緑山など作家物や、銘の無い根付・置物も査定してもらえますか?+
A.はい。無銘でも、彫りの冴え・題材・時代から価値を見極めて査定いたします。江戸の根付や明治の牙彫には、無銘でも優れたお品が数多くあります。もちろん、石川光明・旭玉山・島村俊明・安藤緑山ら名工の作家作品は特に丁重に評価いたします。共箱や鑑定書、購入時の資料があれば来歴の手がかりになりますので、一緒にお見せください。
Q.茶道具や遺品の中に象牙の品が混じっています。まとめて見てもらえますか?+
A.まとめて承ります。茶杓・蓋置・棗や茶入の牙蓋のほか、茶道具・煎茶道具の一式、遺品整理・実家じまいで出てきたお品に象牙以外(掛軸・陶磁・漆器など)が混在していても、同時に拝見いたします。点数の多いご整理も丁重にお伺いします。
Q.共箱・鑑定書・付属品がなくても買取してもらえますか?+
A.はい、お品そのものを拝見して査定いたします。共箱・桐箱・栞・鑑定書・購入時の資料があれば評価の助けになりますが、なくても彫技・素材・時代から価値を見極めます。あきらめずに、まずは現状のままご相談ください。
Q.出張費・査定料は本当に無料ですか?地方でも来てもらえますか?+
A.出張費・査定料・ご相談料はすべて無料です。お譲りいただかなかった場合も費用は一切いただきません。東京・成城を拠点に、神奈川・大阪・京都・名古屋をはじめ全国47都道府県へ秘密厳守で出張いたします。まずはお写真とご所在地をお知らせください。
Q.象牙の工芸品はどんな美術館で見られますか?+
A.東京国立博物館などの国立館では根付や牙彫の名品が、幕末・明治の工芸を集めた清水三年坂美術館(京都)では安藤緑山らの牙彫が収蔵・展示されることがあります。正倉院宝物の撥鏤(ばちる)は、奈良国立博物館の正倉院展などで公開されることがあります。展示は時期や企画で入れ替わりますので、ご来館前に各館の最新情報をご確認ください。
Q.査定だけお願いして、売らなくても大丈夫ですか?+
A.もちろんです。査定・ご相談は無料で、その場で売却をお決めいただく必要はありません。査定額にご納得いただけない場合や、ご家族と相談してから決めたい場合も、費用は一切いただきません。無理にお勧めすることもございませんので、ご安心ください。
Q.買取価格はその場で現金で支払ってもらえますか?+
A.ご成約いただいた場合は、原則その場で現金にてお支払いします。高額になる場合やご希望に応じて、お振込みでの対応も可能です。金額の根拠もご説明いたしますので、ご不明な点はその場でお尋ねください。
References

主な参照・関連リンク

本コラムを執筆するにあたって参照し、また読者の方が象牙製品への理解を深めるうえでお勧めできる主な情報源をご紹介いたします。

象牙・牙彫
象牙(Wikipedia日本語版)、Ivory Carving(Wikipedia英語版)で概略が把握できます。
根付
根付(Wikipedia)、Netsuke(Wikipedia英語版)。
正倉院・撥鏤
正倉院(Wikipedia)、宮内庁 正倉院で御物のご案内があります。
名工
石川光明、旭玉山、懐玉斎正次、安藤緑山など。
法令・許認可
象牙の国内取引に関しては、環境省 CITES(ワシントン条約)および環境省 種の保存法のご案内、日本自然環境研究センター(登録受付機関)をご確認ください。
見学できる場所
日本国内では東京国立博物館、清水三年坂美術館(京都)で明治の牙彫・輸出工芸が、奈良国立博物館の「正倉院展」では撥鏤の御物が公開されることがあります(外部リンク/各館は展示替の可能性あり)。

※上記は一般的な参照先です。具体的なお品の同定・査定は、必ず当店に現物または写真をお送りのうえご相談ください。外部サイトの内容の正確性・最新性については、当店では保証しかねます。

About / Operator

運営者・鑑定者情報

象牙製品の査定は、彫技と素材への確かな知識と、法令・来歴への敬意が要です。
古美術もりたの概要と、買取に関わる許可・登録をご案内いたします。

屋号
古美術もりた(Antique & Fine Art Morita)
所在地
〒157-0066 東京都世田谷区成城3-4-3
小田急線「成城学園前駅」より徒歩8分(ご来店は完全予約制)
電話/受付
03-3415-1670 年中無休 9:00–18:00
創業
神奈川県鎌倉市にて創業。現在は東京・世田谷区成城に拠点を構える古美術商です。
取扱分野
象牙製品・牙彫・根付・置物・茶道具をはじめ、仏教美術・書画・蒔絵漆器・中国美術など古美術全般。
鑑定・実績
古美術商として長年、牙彫や根付・茶道具と向き合ってまいりました。美術館への収蔵協力、海外オークションハウス(サザビーズ・クリスティーズ等)との取引を重ねております。
古物商許可
東京都公安委員会 第303282320966号
特別国際種事業者
登録番号 第00596号(象牙製品を適法にお取り扱いするための登録です)

※査定・出張・ご相談はすべて無料、秘密厳守でお伺いいたします。許可・登録の詳細はご利用案内をご覧ください。