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Column · Precious Coral
全国 出張買取

珊瑚とは。深海がはぐくむ紅(くれない)の宝石
その歴史と価値

帯留や簪(かんざし)、念珠、指輪、そして彫刻の置物まで。深い海の底で幾百年をかけて育つ「宝石珊瑚(さんご)」は、血のように深い紅から淡い桃色・白まで、海がくれた色をたたえてきました。その歴史と見どころ、そして売却をお考えの方へ向けた価値の見極め方を、古美術商の視点で詳しくご案内いたします。

査定・相談 無料
全国 出張対応
秘密厳守・丁重対応
What is Coral

そもそも、宝石珊瑚とは何でしょうか。

Definition

宝石珊瑚(ほうせきさんご)とは、水深およそ100メートルより深い海にひっそりと育つ八放(はっぽう)サンゴという生きものが、長い年月をかけてつくりあげた骨軸(こつじく)を、研磨し加工した宝石です。真珠や琥珀(こはく)と同じく生物起源(有機質)の宝石で、主成分は炭酸カルシウム。海辺に広がる造礁珊瑚(サンゴ礁)とはまったくの別物です。もっとも尊ばれる血赤(ちあか)から、赤(アカ)、淡い桃色(モモ・エンジェルスキン)、清らかな白(シロ)まで、色は実にさまざま。帯留・簪・念珠・指輪・彫刻の置物として、東西の文化のなかで珍重されてきました。

宝石珊瑚の早わかり
読み方
さんご(宝石珊瑚=ほうせきさんご。本珊瑚とも)
分類
真珠・琥珀と同じ有機質(生物起源)の宝石。造礁珊瑚とは別物
主な色・種類
血赤・赤(アカ)/桃色(モモ・エンジェルスキン・ボケ)/白(シロ)/地中海の紅(ベニ・サルディーニャ)
主な産地
土佐(高知)・五島・小笠原・薩摩/地中海・台湾・ミッドウェー近海
成分・硬さ
炭酸カルシウム。モース硬度3.5前後(真珠に近い)
主な品
帯留・簪・指輪・ネックレス・念珠・根付・彫刻の置物・原木(枝)
文化
仏教の七宝のひとつ。清朝では朝珠など礼装に用いられた
査定の要
色(血赤が最上)・大きさ・巣やフの少なさ・彫りの技・作り物でないこと。磨き直しが利く

本ページは、珊瑚について深く知りたい方に向けた解説コラムであると同時に、珊瑚の売却・買取をお考えの方へのご案内です。
「簞笥(たんす)の奥に古い珊瑚の帯留や簪があった」「これは本物の血赤か、染めか分からない」「珊瑚の置物に巣(す)や欠けがあるが値が付くのか」——そうしたお品も、まずは現状のまま、古美術もりたへお気軽にご相談ください。全国どこへでも、無料で出張・査定にお伺いいたします。

Chapter 01

宝石珊瑚とは — 定義と範囲

宝石珊瑚とは、水深およそ100メートルより深い海の底で、八放(はっぽう)サンゴという生きものが、何十年、何百年という時をかけて枝状の骨格を育て、その骨軸を研磨・加工したものをさします。直径1センチほど育つのに数十年を要するとも言われ、大きな原木(枝)ほど気の遠くなるような年月の結晶です。海が独力でつくりあげた——そんな言葉がふさわしい宝石です。

珊瑚は鉱物ではありません。真珠や琥珀と同じ、生物起源(有機質)の宝石で、主成分は炭酸カルシウム。ここが、海辺に広がる造礁珊瑚(ぞうしょうさんご=サンゴ礁)との根本的なちがいです。宝石になるのは八本の触手をもつ八放サンゴで、サンゴ礁をつくるのは六本(またはその倍数)の触手をもつ六放サンゴ。同じ「サンゴ」でも、まったくの別物なのです。

宝石珊瑚(本珊瑚)
深海の八放サンゴの骨軸を研磨した宝石。血赤・赤・桃・白など。帯留・簪・念珠・置物に。
血赤(ちあか)
アカサンゴを研磨した、血のように深い紅。高知(土佐)産は「トサ」と呼ばれ最上級。
桃色(モモ)
モモイロサンゴ。淡く均質なものは英語で「エンジェルスキン」、日本では「ボケ」と呼ばれ珍重。
造礁珊瑚(別物)
浅い海のサンゴ礁をつくる六放サンゴ。宝石にはならず、宝石珊瑚とは種類が異なる。
Chapter 02

珊瑚の歴史 — 地中海から土佐へ

珊瑚と人のつきあいは、驚くほど古くにさかのぼります。ドイツの旧石器時代の遺跡からも珊瑚が見つかっており、古代ローマでは、血のような赤い色から安産・魔除けのお守りとして身につけられました。ギリシャ神話には、英雄ペルセウスが討った怪物メドゥーサの血が海に落ちて珊瑚になった、という一節も伝わります。長いあいだ、珊瑚といえば地中海のもので、南イタリアのトーレ・デル・グレコが加工の中心地でした。

唐物・仏教の七宝としての珊瑚

地中海の珊瑚は、シルクロードを通ってペルシャ・中国へと運ばれ、やがて仏教の七宝(しっぽう)——貴重とされる七つの宝——のひとつに数えられました。中国美術・中国骨董品としての珊瑚も縁が深く、清朝では、皇帝が太陽を祭る儀式に紅珊瑚の首飾りを、皇族の礼装や朝珠(ちょうじゅ)にも珊瑚が用いられました。日本へも唐物として珊瑚がもたらされ、装身具や念珠として珍重されます。

土佐(高知)での発見と「トサ」の名

その珊瑚が日本の海で見いだされたのは、江戸時代の終わりのこと。文化十(1813)年ごろには、土佐(高知)の室戸岬・足摺岬の沖で珊瑚が採れることが記録に残ります。土佐藩は当初その所持や販売を禁じましたが、明治になると高知で原木のオークションが開かれ、日本は世界の珊瑚産地に加わりました。良質の原木を求めて本場イタリアのバイヤーが高知へ渡り、以後、高知は世界の珊瑚産業の中心地に。ヨーロッパの商人は日本産の血赤珊瑚を「トサ(土佐)」と呼び、最上の紅の代名詞としたのです。

来歴・箱・鑑別が価値を左右します

土佐産か地中海産か、いつごろの品か、染めや作り物ではないか——珊瑚の見立ては、来歴が大きな手がかりになります。誂えの箱・栞(しおり)、購入時の資料、宝石鑑別書、金具の作りなどがあれば、ぜひ一緒にお見せください。お品の格を正しくお伝えするための、大切な糸口となります。

Chapter 03

珊瑚の魅力 — 血赤の色と艶

珊瑚の魅力は、まず何よりそのにあります。なかでも血赤(ちあか)——牛の血のように深く、内側から灯るような紅——は、宝石珊瑚の頂点とされます。高知・土佐沖のアカサンゴは、地中海の紅(ベニ)に比べて粒子が細かく、ガラスのように光を通す透明感をもつのが特徴で、「ルビーのように透き通る」と評され、世界で最高品質とされてきました。

第二の魅力は、研磨によって生まれるしっとりとした艶(つや)です。珊瑚は磨くほどに独特のなめらかな光沢を放ち、肌に触れるとひんやりと心地よい。長く身につけて艶が鈍っても、磨き直しによって色艶がよみがえる——真珠にも似た、育てて楽しめる宝石です。血のような赤い色は、古今東西で安産・長寿・魔除けの象徴とされ、子や孫へと受け継がれるお守りとして大切にされてきました。

「手を加えない」が、何よりの保全です

色を鮮やかに見せようと市販の薬品やワックスで拭いたり、無理に磨いたりすると、珊瑚本来の色味や地肌がかえって損なわれます。査定・売却をお考えの場合は、手を加えず、そのままの状態でご相談いただくのが最善です。染めや作り物との見分けも、現状のままの方が正確に行えます。

Chapter 04

主な種類と用途

宝石珊瑚は、その色によって呼び名が分かれ、装身具から念珠、彫刻の置物まで幅広く用いられます。代表的なものをご紹介します。これらが着物や茶道具、他の装身具と一緒に伝わっていることも多く、まとめてのご相談を承ります。

Oxblood

血赤・赤(アカサンゴ)

血のように深い紅の血赤は宝石珊瑚の最上級。高知・土佐沖のものは「トサ」と呼ばれ、透明感のある鮮やかな色が世界で最も高く評価されます。

Angel Skin

桃色(モモイロサンゴ)

淡く上品な桃色。とりわけ均質な淡色は「エンジェルスキン」「ボケ」と呼ばれ珍重されます。原木が大きく、大玉や大作もつくられます。

White

白(シロサンゴ)

清らかな純白から生成りまで。念珠や帯留、彫刻に用いられ、染めの素地になることもあります。筋(すじ)の通った地肌が特徴です。

Obidome / Kanzashi

帯留・簪・指輪・ネックレス

珊瑚のもっとも親しまれた姿。帯留・簪(かんざし)・指輪・ネックレスなど、金・プラチナの金具や真珠と取り合わせた装身具が数多く遺ります。

Beads

念珠・原木(枝)

数珠(念珠)や、枝の姿を生かした原木の飾り。子や孫へのお守りとして受け継がれてきた念珠は、玉の大きさと色の揃いが見どころです。

Carving

彫刻・置物

仙女(天女)や観音、花鳥を彫りあらわした鑑賞用の置物。原木の色と形を生かし、木製の台座を備えます。大作は原木の稀少さゆえ高く評価されます。

代表的な珊瑚彫刻の置物は、次の「写真で見る珊瑚彫刻の見どころ」で、彫りや色味の勘どころとともに詳しくご覧いただけます。

Points to Appreciate

写真で見る、珊瑚彫刻の見どころ

実際にお譲りいただいた珊瑚の彫刻置物を例に、珊瑚のどこを見るのか——鑑賞と査定の勘どころを、写真とともにご案内します。一本の原木から彫り出された、稀少な大作です。

花枝の間に立つ二人の仙女を彫りあらわした宝石珊瑚の彫刻置物。木製の台座を備える。
Carving · 彫刻置物珊瑚 二仙女 花枝図 置物。一本の原木から二人の仙女と咲き満ちる花枝を彫り起こし、木製の台座に据える。
Case 01 — 全体の姿

一本の原木を、余さず生かすさんご ちょうこく おきもの/二仙女・花枝図

珊瑚の彫刻は、原木(枝)のかたちと色をどう生かすかに、作者の力量がそのまま表れます。枝の伸びを人物の姿や花枝に見立て、無駄なく彫り上げた大作ほど、稀少で評価が高まります。

  • 1原木の大きさ——アカサンゴの原木は根元でも直径数センチほど。これだけの丈のある彫刻は、大きな原木があってこそで、それ自体が稀少です。
  • 2色の均質さ——全体に色ムラや白い「フ」が少なく、深い紅が通っているか。色の揃った大作は、めったに得られません。
  • 3構図の妙——枝の自然な曲がりを、人物・花・雲に見立てる構成力。無理のない姿ほど、上手(じょうて)の作です。
  • 4台座と附属——誂えの木製台座が揃うか。台や箱・鑑別書の有無は、来歴と評価の手がかりになります。
髪飾り・瓔珞・衣文の襞まで細密に彫り込んだ、珊瑚彫刻の頭部と上半身の細部。
Detail · 細部頭部・上半身の細部。結い上げた髪と髪飾り、瓔珞(ようらく)、衣文(えもん)の襞(ひだ)までを彫り込む。
Case 02 — 彫りの精緻さ

硬い珊瑚に刻む、髪と衣の襞とうぶ・じょうはんしん/髪飾り・瓔珞・衣文

珊瑚はモース硬度3.5前後、けっして彫りやすい素材ではありません。その硬さに逆らわず、髪の一筋、瓔珞(首飾り)の珠、衣の襞までを彫り分けた細工に、技量が表れます。

  • 1面(かお)の作り——伏し目の表情、鼻梁や口もとの整い。小さな面ほど、わずかな彫りの狂いが目立ちます。
  • 2髪・髪飾りの彫り——結い上げた髪の流れ、簪や花飾りの立体感。細部まで彫りが行き届いているか。
  • 3瓔珞・衣文——首を飾る瓔珞の珠つなぎ、翻る衣の襞。透かし彫りや高肉彫りの冴えが見どころです。
  • 4巣(す)の処理——珊瑚に生じる小さな穴(巣)を、彫りのなかにうまく隠し、目立たせていないか。作者の工夫が問われます。
Colors of Coral

色で見わける、珊瑚のいろいろ

宝石珊瑚は、色によって呼び名と評価が変わります。おおまかな色の傾向を、目安としてご覧ください。
実際の色味は照明や個体で異なりますので、正確な見立ては現物・お写真で承ります。

Oxblood · Tosa

血赤(ちあか)

牛血のように深く冴えた紅。高知・土佐沖のアカサンゴが代表で「トサ」と呼ばれる最上級。透明感が身上です。

Red · Aka

赤(アカ)

血赤に次ぐ鮮やかな赤。日本近海のアカサンゴ、地中海のベニサンゴなど。帯留・簪・念珠に広く用いられます。

Pink · Momo

桃色(モモ)

モモイロサンゴの上品な桃色。原木が大きく、大玉や大作もつくられます。淡色の均質なものは特に尊ばれます。

Angel Skin

エンジェルスキン・ボケ

とりわけ淡く均質な桃色。天使の肌になぞらえ「エンジェルスキン」、日本では「ボケ」と呼ばれる愛らしい色調。

White · Shiro

白(シロ)

シロサンゴの清らかな白から生成り。念珠・帯留・彫刻に。染めの素地に用いられることもあります。

Sardinia · Mediterranean

地中海の紅(ベニ)

地中海産のベニサンゴ。業界では「サルディーニャ」と呼ばれます。ややマットな赤味で、古くから装身具に。

Deep-sea

深海(ミッド・薩摩)

ミッドウェー近海や薩摩(鹿児島)沖などの深海産。濃い赤から暗紅まで、産地により色と質に個性があります。

Bespoke

金具・取り合わせ

金・プラチナの金具、真珠や翡翠との取り合わせも評価の対象。仕立ての良い装身具は、その仕事も拝見します。

色の呼び名は目安であり、血赤かどうか、染めか否かは、実物の色の入り方・透明感・地肌で見極めます。ご自身での判断が難しいのは当然のこと。まずは現状のまま、お写真をお見せください。
Chapter 05

見分けと技法 — 本珊瑚か作り物か

珊瑚には、残念ながら染め・作り物・模造も数多く出回っています。宝石珊瑚(本珊瑚)の価値は、まず「本物であること」から始まります。工程や見分けの勘どころを知っておくと、お手元の品の見方も変わります。

本珊瑚(宝石珊瑚)
深海の八放サンゴの骨軸。色が芯まで通り、成長の縞(すじ)が見える。触れるとひんやり冷たい。
巣(す)・フ
珊瑚に自然に生じる小さな穴を「巣」、白く抜けた部分を「フ」と呼ぶ。少ないほど上等で、天然の証でもある。
染め珊瑚
白珊瑚などを赤く染めたもの。割ると中が白く、色が表面だけのことが多い。本珊瑚とは価値が大きく異なる。
練り・樹脂・新種
粉末を樹脂で固めた練りや、スポンジ珊瑚・海竹(新種珊瑚)など。宝石珊瑚(本珊瑚)ではない。
研磨・彫り
原木を切り、研磨して珠や板に。あるいは枝の形を生かして彫刻。硬い珊瑚を彫る技は、明治以降に発達した。

日本の珊瑚加工は、明治のなかごろまでは根付彫りの技ほどしかなく、細工の多くをイタリアに頼っていました。その後、高知を中心に技術が磨かれ、今日では土佐の珊瑚加工は世界最高水準と評されます。イタリアのカメオの原木も、その多くが日本(高知)から供給されてきました。本物かどうか、染めや作り物ではないか——ここが珊瑚の評価を分ける最初の関門です。

Chapter 06

産地と系譜 — 土佐・地中海・台湾

宝石珊瑚は、産地によって色や質に個性があります。産地は、お品の素性を知る大きな手がかりです。

Japan · Tosa

土佐(高知)・五島・小笠原

日本の珊瑚漁の発祥地・高知。アカサンゴ(血赤)は「トサ」と呼ばれ世界最高品質とされます。五島(長崎)・小笠原・薩摩(鹿児島)沖でも、赤・桃・白の宝石珊瑚が採れ、全国の珊瑚業者の多くが高知に集まります。

Mediterranean · Sardinia

地中海のベニサンゴ

イタリア近海からアフリカ北西岸に育つベニサンゴ。トーレ・デル・グレコを中心に古くから加工され、業界では「サルディーニャ」と呼ばれます。ロザリオや十字架、装身具に用いられてきました。

Taiwan · Midway

台湾・ミッドウェー近海ほか

台湾近海やミッドウェー海域、南シナ海などでも宝石珊瑚が採れます。モモイロサンゴは原木が大きく、大玉や大作の素材に。産地により色調や透明感が異なります。

産地や色の別にかかわらず、珊瑚そのものの色・大きさ・地肌・仕立てから価値を見極めるのが古美術商の仕事です。「血赤か分からない」「産地の見当がつかない」というお品こそ、まずはお写真をお見せください。

Chapter 07

珊瑚・染め珊瑚・新種珊瑚のちがい

赤い珊瑚に見える品でも、中身は大きく異なります。この見分けは、珊瑚の評価を分ける最も大切な点です。代表的なものを整理します。

珊瑚とよく似た品の主なちがい(一般的な傾向)
名称中身・つくり見分けと評価の傾向
宝石珊瑚(本珊瑚)深海の八放サンゴの骨軸を研磨・彫刻色が芯まで通り、成長の縞が見える。触れて冷たい。評価が高い
染め珊瑚白珊瑚などを赤く染めたもの割ると中が白い、色が表面だけのことが多い。本珊瑚より大きく劣る
スポンジ・海竹(新種)浅海の別種の珊瑚。染めの素地に宝石珊瑚ではない。念珠などに使われるが価値は限られる
練り・樹脂・模造粉末を樹脂で固める、あるいは合成火であぶると溶ける・温もりが伝わる。宝石としての価値はほぼ無い

とりわけ、本珊瑚か、染めか、新種や作り物かで評価は大きく変わります。ご自身で判断が難しいのは当然のことです。「これは本物の血赤だろうか」——そうしたお品こそ、手放す前に一度ご覧に入れてください。色の入り方・地肌・重さ・冷たさから、丁寧に見極めてお伝えいたします。

Chapter 08

珊瑚にまつわる館・資料館

宝石珊瑚は、産地の資料館や、東洋美術・宝飾の展示で目にすることができます。珊瑚の歴史と文化の厚みを知る手がかりになります。

産地・高知(土佐)で

日本の珊瑚漁の発祥地・高知には、宝石珊瑚を紹介する資料館やギャラリーがあり、原木(枝)から研磨・彫刻までの工程や、血赤・桃・白の色の別を間近に見ることができます。土佐珊瑚が「世界のTOSA」と呼ばれるにいたった歩みも伝えられています。

東洋美術・宝飾の展示で

清朝の朝珠(ちょうじゅ)や紅珊瑚の装身具など、東洋美術としての珊瑚は、東京国立博物館(公式サイト)といった館で、中国美術の一部として扱われることがあります。宝飾・工芸の企画展で、明治の輸出向け珊瑚細工が取り上げられることもあります。

ご来館前に、最新の展示情報のご確認を

館の展示は、企画や時期によって入れ替わります。上記はあくまで「珊瑚や近縁の工芸が扱われることのある館」の一例であり、常時展示を保証するものではありません。お目当てがある場合は、各館の公式情報で最新の展示内容をご確認ください。

こうして館に収まる品がある一方で、旧家の簞笥や宝石箱に眠る帯留・簪・念珠・置物も数多く残されています。お手元の品の位置づけを知りたいときも、どうぞお気軽にご相談ください。

Chapter 09

珊瑚の取り扱いと保存

珊瑚は炭酸カルシウムを主成分とする、やわらかな宝石です。酸・汗・熱・乾燥、そして超音波洗浄を苦手とします。お手元での取り扱いには、少しの心づかいが大切です。とくに売却・査定をお考えの場合は、手を加えないことが何よりの保全になります。

薬品・超音波は禁物
酸性の洗剤・薬品、超音波洗浄機は表面を傷めます。汗や整髪料が付いたら、乾いた柔らかい布で軽く拭く程度に。
染め直し・自己修理をしない
色を出そうと染めたり、巣(す)をワックスで埋めたりすると、かえって価値を損ないます。現状のままが最善です。
硬い宝石と分けて保管
モース硬度3.5前後とやわらかく、ダイヤなど硬い宝石とぶつかると傷が付きます。個別に柔らかい袋・仕切りへ。
磨き直しは専門家へ
長年の使用で艶が鈍っても、専門の研磨で色艶がよみがえります。念珠は糸替えの時期の見極めも大切です。

「汚れているから少しきれいにしてから……」というお気持ちはよくわかりますが、珊瑚においては、当初のままの状態がもっとも尊ばれます。巣や欠け、ヤケがあっても、色や大きさ、彫りの良いものは価値が残ることがございます。まずは現状のまま、お写真をお見せいただくところからお始めください。

Value

珊瑚の価値を左右するポイント

珊瑚の評価は、見た目の大きさだけでは決まりません。
古美術商は、次のような点を一つひとつ確かめながら査定いたします。

01
本物 — 本珊瑚か、染め・練り・新種珊瑚かの見極め
02
色 — 血赤・赤・桃(エンジェルスキン)・白の別と深み
03
大きさ・原木 — 玉の径、枝の太さ。大玉・大作は稀少
04
地肌 — 巣(す)・フ・シミ・ヤケ・傷の少なさ
05
彫り・細工 — 置物・彫刻の立体感と技量
06
産地 — 土佐(トサ)・地中海・台湾など
07
仕立て — 帯留・簪・指輪・念珠の金具や取り合わせ
08
付属・鑑別 — 誂え箱・栞・鑑別書の有無
09
一式の揃い — 念珠の玉揃い、帯留と簪の組み
Our Answer
その珊瑚の真価、古美術商でなければ見抜けません。
Why Morita

珊瑚の買取を、古美術もりた

装身具・彫刻・唐物を見つめてきた審美眼で、お品の色と地肌、仕立てと来歴を丁重に見極めます。

1
Connoisseurship

珊瑚を見る、確かな目

本珊瑚か染め・作り物かの見極めから、血赤・桃・白の色、巣やフの地肌、彫りの技、金具の仕立てまで。量や見た目でひとくくりにせず、一点ずつ見極めて査定いたします。

2
Nationwide · Free

全国へ無料出張、秘密厳守

東京・成城を拠点に、全国どこへでもお伺いします。出張費・査定料・ご相談料はすべて無料。お譲りいただかなかった場合も費用はいただきません。秘密は固くお守りします。

3
Track Record

実績と、適正な評価

美術館への収蔵協力、海外オークションハウス(サザビーズ・クリスティーズ等)との取引を重ねてまいりました。特別国際種事業者として、珊瑚を適正にお取り扱いいたします。

Flow

珊瑚 買取の流れ

お問い合わせから査定・現金お支払いまで。お写真がなくてもご相談は承ります。

STEP 01

お問い合わせ

お電話・メール・フォームでご連絡ください。お品の概要やご状況を簡単にお聞きします。

STEP 02

事前査定(任意)

お写真をお送りいただければ、おおよその金額をお伝えします。ご判断の参考にどうぞ。

STEP 03

出張・拝見

ご都合に合わせて全国へお伺いし、現物を丁重に拝見・査定いたします。ご来店相談も可。

STEP 04

ご成約・お支払い

ご納得のうえご成約。原則その場で現金にてお支払いします(お振込みも可能です)。

Works

取り扱った珊瑚の一例

これまでにお譲りいただいた珊瑚の一例です。よく似たお品をお持ちでしたら、ぜひご相談ください。

二仙女を彫りあらわした珊瑚の彫刻置物 全体
Carving珊瑚 二仙女 花枝図 置物
珊瑚彫刻の頭部・上半身の細部
Detail珊瑚 二仙女 置物(細部)
Customer Voices

お客様の声

珊瑚を手放すという場面で、各地の皆さまよりお寄せいただいたお声をご紹介します。

Kanagawa

祖父の骨董の中の珊瑚の置物を、近くに専門店がなく助かった。

祖父の骨董品の中に珊瑚の置物があり、見てもらいました。珊瑚の置物を査定していただき、近くに専門店がなかったので助かりました。査定額にも大変満足しております。

神奈川県のお客様珊瑚の置物
Saitama

物置の珊瑚の置物を、掛軸や茶碗と一緒に見てもらえた。

実家の物置の中に珊瑚の置物がありました。ほかにも掛軸や茶碗もありましたので、一緒に見てもらいました。説明していただき、リサイクルに出さなくてよかったです。

埼玉県のお客様珊瑚の置物・掛軸・茶碗ほか
Yamanashi

叔父の在庫の珊瑚のピースを、LINEとメールで相談してから。

昔、叔父が営んでいた時の在庫品の珊瑚のピースが出てきました。ほかにもたくさんありましたので、LINEとメールで相談しました。遠方でしたが見ていただいてよかったです。本当に助かりました。

山梨県のお客様珊瑚のピース(在庫品)
Service Area

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全域
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本フォームに写真の添付機能はございません。お写真をお持ちの方は、送信後にメールまたはLINEでお送りいただけます(送付方法は受付確認メールでご案内します)。お写真がなくてもご相談は承ります。全体・色味・裏面や金具・箱書きが写ったものがあると、より正確にお伝えできます。

送信後、担当者より折り返しご連絡いたします。査定・出張・ご相談はすべて無料、秘密厳守です。

FAQ

珊瑚の買取 よくあるご質問

Q.これは本物の宝石珊瑚でしょうか。染めや作り物かもしれず不安です。
A.拝見いたします。宝石珊瑚(本珊瑚)と、染め珊瑚・練り(樹脂)・スポンジ珊瑚などの作り物は見分けが難しく、色の入り方・地肌の「フ」や巣(す)・重さ・冷たさ・成長の縞から判断いたします。「本物かどうか分からない」という段階でのご相談こそ歓迎です。まずは現状のままお写真をお見せください。
Q.珊瑚に欠けや巣(す)、白い部分があります。直したり磨いたりしてから査定に出すべきですか?
A.そのままお持ちください。宝石珊瑚は天然の産物で、巣(小さな穴)や「フ」(白い部分)、経年のヤケは珍しくありません。色や大きさ、彫りの良いものは、多少の難があっても価値が残ります。市販の薬品やワックスでの手入れ、無理な磨きは、かえって価値を損ねることがございます。
Q.血赤(ちあか)かどうか、色の見分けがつきません。査定してもらえますか?
A.はい。血赤・赤(アカ)・桃色(モモ/エンジェルスキン・ボケ)・白(シロ)・地中海のベニ(サルディーニャ)まで、色味と産地の見立ては難しく、色の深さ・透明感・艶から判断いたします。「トサ(土佐)」と呼ばれる高知産の血赤は特に珍重されます。判断に迷う段階でのご相談を歓迎します。
Q.帯留・簪(かんざし)・指輪・ネックレスなど、金具の付いた珊瑚も見てもらえますか?
A.はい。帯留・簪・指輪・ネックレス・念珠(数珠)など、金具や仕立ての付いたお品もまとめて拝見いたします。金・プラチナの金具、真珠や他の宝石との取り合わせも含めて評価いたします。バラける前の、揃いでのご相談がおすすめです。
Q.作者や銘が分からない珊瑚でも査定してもらえますか?
A.はい。無銘でも、珊瑚そのものの色・大きさ・地肌・彫りの技から価値を見極めて査定いたします。置物・彫刻は作者や工房が分かればなお良く、鑑別書・共箱・栞・購入時の資料があれば来歴の手がかりになりますので、一緒にお見せください。
Q.出張費・査定料は本当に無料ですか?全国対応ですか?
A.出張費・査定料・ご相談料はすべて無料です。お譲りいただかなかった場合も費用は一切いただきません。東京・成城を拠点に、全国どこへでも秘密厳守でお伺いいたします。
Q.宝石珊瑚はどんな場所で見られますか?
A.高知(土佐)は日本の珊瑚漁の発祥地で、産地には珊瑚の資料館・ギャラリーがあります。清朝の朝珠(ちょうじゅ)や紅珊瑚の装身具など、東洋美術としての珊瑚は東京国立博物館などで扱われることもあります。展示は時期や企画で入れ替わりますので、ご来館前に各館の最新情報をご確認ください。旧家に伝わる帯留・簪・置物も数多く残されています。
Q.東京以外の地方でも珊瑚を出張買取してもらえますか?
A.はい。東京・成城を拠点に、神奈川・大阪・京都・名古屋をはじめ全国47都道府県へ無料で出張いたします。遠方でも出張費はいただきません。まずはお写真とご所在地をお知らせください。対応エリアもご覧ください。
Q.査定だけお願いして、売らなくても大丈夫ですか?
A.もちろんです。査定・ご相談は無料で、その場で売却をお決めいただく必要はありません。査定額にご納得いただけない場合や、ご家族と相談してから決めたい場合も、費用は一切いただきません。無理にお勧めすることもございませんので、ご安心ください。
Q.買取価格はその場で現金で支払ってもらえますか?
A.ご成約いただいた場合は、原則その場で現金にてお支払いします。高額になる場合やご希望に応じて、お振込みでの対応も可能です。金額の根拠もご説明いたしますので、ご不明な点はその場でお尋ねください。
Q.白珊瑚や桃珊瑚、染め珊瑚、珊瑚の原木(枝)や念珠も買い取ってもらえますか?
A.はい。血赤・赤のほか、桃色(モモ)・白(シロ)、地中海のベニ、原木(枝)や念珠・帯留・簪の一式まで拝見いたします。宝石珊瑚は「特別国際種事業者(登録番号 第00596号)」として適正にお取り扱いいたします。珊瑚と一緒に伝わることの多い真珠・鼈甲・翡翠などの装身具も、あわせてご相談を歓迎します。
About / Operator

運営者・鑑定者情報

珊瑚のような宝石・工芸の査定は、色と地肌を見る確かな知識と、来歴への敬意が要です。
古美術もりたの概要と、買取に関わる許可・登録をご案内いたします。

屋号
古美術もりた(Antique & Fine Art Morita)
所在地
〒157-0066 東京都世田谷区成城3-4-3
小田急線「成城学園前駅」より徒歩8分(ご来店は完全予約制)
電話/受付
03-3415-1670 年中無休 9:00–18:00
創業
神奈川県鎌倉市にて創業。現在は東京・世田谷区成城に拠点を構える古美術商です。
取扱分野
宝石珊瑚・帯留・簪・念珠・珊瑚彫刻をはじめ、茶道具・中国美術・仏教美術・書画など古美術全般。
鑑定・実績
古美術商として長年、装身具・彫刻・唐物と向き合ってまいりました。美術館への収蔵協力海外オークションハウス(サザビーズ・クリスティーズ等)との取引を重ねております。
古物商許可
東京都公安委員会 第303282320966号
特別国際種事業者
登録番号 第00596号

※査定・出張・ご相談はすべて無料、秘密厳守でお伺いいたします。許可・登録の詳細はご利用案内をご覧ください。