
九谷焼(くたにやき)の買取。赤と金が描く絵付けを、
古美術商の目で見極めます。
五彩の上絵で知られる、加賀の色絵磁器・九谷焼。江戸時代の古九谷から、再興九谷、明治の輸出九谷、そして人間国宝や須田菁華・上出喜山ほか現代の作家作品まで。銘と共箱、絵付けの出来を一点ずつ確かめ、適正に評価いたします。
そもそも、九谷焼とは何でしょうか。
九谷焼(くたにやき)とは、石川県南部の加賀地方で焼かれる色絵磁器です。江戸時代前期、大聖寺藩の九谷村で始まった古九谷を源とし、いったん途絶えたのち、江戸後期の再興九谷、明治の輸出で世界に知られた「ジャパン・クタニ」を経て、現代まで続いています。最大の特色は、緑・黄・紫・紺青・赤の「九谷五彩」による力強い上絵付けと、赤と金で細密に描き込む赤絵・金襴手。窯や時代、絵付師によって、まったく異なる表情を見せる焼き物で、古九谷から現代の作家作品まで、それぞれに評価があります。
- 読み方
- くたにやき(産地の村名「九谷」に由来)
- 産地
- 石川県南部(加賀市・小松市・能美市・金沢市など)
- 技法
- 磁器(一部陶器)の素地に上絵具で絵付けをし、低温で焼き付ける
- 主な様式
- 五彩手・青手(古九谷)、吉田屋風、赤絵細描、金襴手、彩色金襴など
- 人間国宝
- 三代 徳田八十吉(彩釉磁器)・吉田美統(釉裏金彩)
- 主な作家・窯
- 須田菁華・上出喜山・浅蔵五十吉・九谷庄三・竹内吟秋・福島武山 ほか
- 買取の対象
- 古九谷・再興九谷・明治の輸出九谷から、近代・現代の作家作品まで
- 主な器種
- 香炉・香合・茶碗・水指・花瓶・飾皿・大皿・向付・鉢・酒器・煎茶器・置物
- 価値の鍵
- 時代・窯・作者(銘・共箱)、絵付けの細やかさ、金彩の状態、造形
本ページは、九谷焼について知りたい方に向けた解説であると同時に、九谷焼の売却・買取をお考えの方へのご案内です。
「祖父母が集めていた赤絵の器がたくさんある」「底に九谷と書いてあるが価値がわからない」「料亭で使っていた須田菁華の器を手放したい」——そうしたお品も、まずは現状のまま、古美術もりたへお気軽にご相談ください。全国どこへでも、無料で出張・査定にお伺いいたします。
九谷焼以外の陶磁器・書画・工芸もまとめてお考えの方は骨董品の買取を、徳田八十吉・吉田美統など人間国宝の作品は人間国宝の買取もあわせてご覧ください。
九谷焼の買取実績
実際にお譲りいただいたお品の一部です。今回は杉並区のお宅から、赤絵の作家・福島武山の作品をまとめてお譲りいただきました。古九谷から現代の作家物まで、九谷焼は幅広く拝見しております。



九谷焼とは — 五彩の色絵磁器
九谷焼は、石川県南部の加賀地方で焼かれてきた色絵の焼き物です。白い素地の上に上絵具で絵を描き、もう一度低い温度で焼き付ける「上絵付け」が九谷焼の本領。緑・黄・紫・紺青・赤の五色を、厚く盛り上げるように塗る大胆な色づかいは「九谷五彩」と呼ばれ、ひと目で九谷とわかる華やかさを生み出しています。
一方で、赤絵具だけを用いて髪の毛ほどの線で文様を描き込む赤絵細描や、赤地に金を重ねる金襴手など、緻密さを極める技法もまた九谷の大きな魅力です。同じ「九谷」の名でも、時代・窯・絵付師によって作風はさまざま。だからこそ、一点ずつ見極めることが評価の要になります。
九谷焼の歴史 — 古九谷から現代へ
古九谷(江戸時代前期)
九谷焼のはじまりは江戸時代前期、17世紀半ばとされます。加賀藩の支藩・大聖寺藩の九谷村(現在の加賀市山中温泉九谷町)で磁器の生産が始まり、力強い五彩の色絵や、器面を色絵具で塗り埋める「青手」の大皿などが作られました。この時代の作は「古九谷(こくたに)」と呼ばれます。窯は半世紀ほどで閉じられ、その短さと作風の力強さから、古九谷は今も特別な評価を受けています。
再興九谷(江戸時代後期)
およそ百年の空白ののち、19世紀初めに加賀藩が京都から青木木米を招いて開いた春日山窯を皮切りに、九谷の再興が始まります。古九谷の青手を受け継いだ吉田屋窯、赤と金の細密描写で赤絵を大成した宮本屋窯(主画工・飯田屋八郎右衛門)、さらに京焼の名工・永楽和全による金襴手など、各窯が個性を競いました。これらを総称して「再興九谷」と呼びます。
明治の輸出九谷と現代
明治時代には、九谷庄三が洋絵具を取り入れて完成させた彩色金襴の華麗な作風が人気を集め、九谷焼は欧米へ盛んに輸出されて「ジャパン・クタニ」の名で知られるようになりました。明治末には初代 須田菁華が山代に窯を築き、古い名品に倣う器で名を高めます。昭和以降は個人作家の時代となり、三代 徳田八十吉・吉田美統の二人が人間国宝に認定されたほか、代々の名跡を継ぐ上出喜山、赤絵の福島武山など、多くの作家が伝統の技を受け継ぎながら新しい表現を切り拓いています。
九谷焼の様式
九谷焼は、時代や窯ごとに特徴的な様式(画風)があり、その見極めが時代判定と評価の手がかりになります。
人間国宝と主な作家
九谷焼の作家からは、これまでに2人が重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されています。人間国宝の作品は、共箱を伴うものを中心に市場での評価が安定しています(人間国宝の作品全般については人間国宝の買取のページもご覧ください)。
| 作家 | 認定 | 技法・作風の特色 |
|---|---|---|
| 三代 徳田八十吉 | 1997年 | 「彩釉磁器」。九谷五彩の色釉を数十色に広げ、濃淡のグラデーションで器を包む「耀彩」で知られる |
| 吉田美統 | 2001年 | 「釉裏金彩」。金箔を文様に切り、釉の下に封じ込めて焼き上げる、気品ある作風 |
九谷焼は、人間国宝に限らず、近代から現代にかけて名工・作家が数多く活躍しているのが特色です。同じ名跡でも代によって評価が大きく異なるため、銘と共箱で作者と代を確かめることが大切です。
近代・現代の主な作家と窯
九谷焼は飾るための器だけでなく、料亭や割烹で料理を盛る器としても重んじられてきました。なかでも須田菁華の向付・鉢・皿は、懐石料理や日本料理の器として今も愛用されています。料理店や家庭で使われていた揃いの器も、数や共箱の有無によって評価の対象になりますので、まとめてお見せください。
このほか、北出塔次郎など評価の高い作家は数多くおり、ここに名前のない作家・窯の品も拝見いたします。
銘と共箱の見方
九谷焼の多くは、高台の内側(底)に銘が書かれています。「九谷」の二字に作者名や窯名を添えたもの、四角い枠の中に「福」の字を書いた角福(かくふく)、明治の輸出品に多い「大日本九谷」などさまざまです。ただし、「九谷」の銘は産地を示すもので、それだけで価値が決まるわけではありません。明治以降の量産品にも広く書かれているため、作者名や窯名、筆致とあわせて読み解きます。
作家物でもうひとつ大切なのが共箱(ともばこ)です。作者自身が箱に器種や題(「赤絵細描 香炉」など)を書き、署名と落款を添えたもので、真贋と来歴を裏付ける資料として評価に大きく関わります。
箱が古びていたり、シミがあったりしても、それも来歴の一部です。器と箱が別々の場所にしまわれていることもよくありますので、見つかったものはすべてそのままお見せください。包み布(黄布)や栞(作家略歴)、展覧会の図録なども揃っていると助けになります。
買取対象の器種
取り扱いと保存
九谷焼の上絵や金彩は、素地の上に焼き付けた薄い層です。売却・査定をお考えの場合は、手を加えずそのままお見せいただくのが一番です。
九谷焼の価値を左右するポイント
同じように赤や五彩で彩られた器でも、評価は大きく異なります。
古美術商は、次のような点を一つひとつ確かめながら査定いたします。
九谷焼の買取を、古美術もりたへ
古九谷から現代の作家物まで、茶道具・懐石の器とともに陶磁器を見つめてきた目で、作者と絵付けを確かめます。
銘・共箱・絵付けを一点ずつ
古九谷・再興九谷から明治の名工、人間国宝や現代の作家まで、銘と共箱で作者を確かめ、絵付けの出来と状態を総合して評価します。茶道具・懐石の器としての需要も踏まえてご提示いたします。
全国へ無料出張、秘密厳守
東京・成城を拠点に、全国どこへでもお伺いします。出張費・査定料・ご相談料はすべて無料。大皿や点数の多いコレクションも、その場で丁重に拝見します。
実績に基づく、適正な評価
美術館への収蔵協力、海外オークションハウス(サザビーズ・クリスティーズ等)との取引を重ねてまいりました。確かな相場観で、お品にふさわしい評価をご提示します。
お譲りいただきたい九谷焼
次のようなお品をお持ちでしたら、ぜひご相談ください。傷みのあるものや、作者のわからないものも拝見いたします。
古九谷・再興九谷
古九谷、吉田屋窯・宮本屋窯・永楽和全などの作。写しも多いため、時代の見立てからお手伝いします。
明治の輸出九谷
九谷庄三の彩色金襴、「大日本九谷」銘の花瓶・飾皿・置物など。大ぶりのものも拝見します。
近代・現代の作家物
須田菁華・上出喜山・浅蔵五十吉・徳田八十吉(初代・二代)・福島武山ほか、共箱のある作家物。
「誰の作かわからない」「底の銘が読めない」という段階でも構いません。全体・底の銘・共箱(蓋の表と裏)のお写真をお送りいただければ、作者や時代の見立ても含めてお伝えいたします。お問い合わせフォームへ
九谷焼とあわせてご覧ください
器種やご状況に応じて、詳しいご案内ページをご用意しています。
九谷焼 買取の流れ
お問い合わせから査定・現金お支払いまで。お写真がなくてもご相談は承ります。
お問い合わせ
お電話・メール・フォームでご連絡ください。お品の概要やご状況を簡単にお聞きします。
事前査定(任意)
全体・底の銘・共箱のお写真をお送りいただければ、おおよその金額をお伝えします。
出張・拝見
ご都合に合わせて全国へお伺いし、現物を丁重に拝見・査定いたします。ご来店相談も可。
ご成約・お支払い
ご納得のうえご成約。原則その場で現金にてお支払いします(お振込みも可能です)。
九谷焼の買取/全国の対応エリア
東京・成城を拠点に、全国47都道府県へ出張買取いたします。
出張費・査定料・ご相談料は、いずれも無料です。
地名にリンクのある地域は、その地域の骨董品買取ページへご案内します。
甲信越甲信越・静岡
4県+
東北東北地方
6県+
北陸北陸地方
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東海東海地方
3県+
関西近畿(関西)
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中国中国地方
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四国四国地方
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九州九州・沖縄
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北海道北海道
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九谷焼の買取、
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九谷焼の買取 よくあるご質問
Q.底に「九谷」と書いてあれば価値がありますか?+
Q.九谷焼の人間国宝はどの作家ですか?+
Q.どの時代の九谷焼が買取の対象になりますか?+
Q.料亭や家で使っていた須田菁華などの器も売れますか?+
Q.共箱がなくても買取してもらえますか?+
Q.金彩がすれていたり、絵付けが一部剥げていても見てもらえますか?+
Q.古九谷かどうか見てもらえますか?+
Q.出張費・査定料は無料ですか?全国対応ですか?+
Q.九谷焼以外の陶磁器や茶道具もまとめて見てもらえますか?+
運営者・鑑定者情報
九谷焼の査定は、銘・共箱の確かな知識と、絵付けを見る目が要です。
古美術もりたの概要と、買取に関わる許可・登録をご案内いたします。
小田急線「成城学園前駅」より徒歩8分(ご来店は完全予約制)
※査定・出張・ご相談はすべて無料、秘密厳守でお伺いいたします。許可・登録の詳細はご利用案内をご覧ください。